かなごてファーム 「かながわ脱炭素大賞」受賞 営農型太陽光発電など推進
神奈川県とテレビ神奈川が共催する「第1回かながわ脱炭素大賞」が発表され、合同会社小田原かなごてファーム(小田原市成田)が普及・促進部門で受賞者に選ばれた。1月11日(土)、横浜市内で表彰される。
同賞は、県が2050年の脱炭素社会実現を県民や事業者などと連携して推進するため、脱炭素に関する優れた取組を行った個人や事業者、学校等をたたえることを目的に創出された。
一般公募に応募した48者と県推薦の16者から、有識者等による審査会を経て、「普及・促進」「事業活動温暖化対策計画書制度」「先進技術・導入」など5部門で計25者を受賞者として決定。また知事特別賞として1者が選ばれた。
県西地域で唯一の受賞となったかなごてファームは、「酒匂川流域圏」を中心に耕作放棄地解消や再生可能エネルギーの普及促進に取り組んでいる。その一つとして、太陽光発電パネルの下で農作物を栽培する営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)を7機建設。また県内外で年間120回ほどの講演活動や、行政等の視察の受け入れ、県教育委員会が進めるデュアル教育の一環として県立高校生の受け入れなども行っている。
同社代表の小山田大和さん(45)は、まだ認知度が低いソーラーシェアリング等の取り組みを知ってもらう機会にと公募に応募した。電気やエネルギー関連の大手企業も選ばれる中での受賞に、「食とエネルギーを自給できる持続可能なまちづくりへの取り組みを、このように評価していただきありがたい」と笑顔で思いを述べた。