名鉄名古屋駅を4線化、空港アクセスホーム設置……名鉄が名古屋駅地区再開発計画の事業化を決定
名古屋鉄道が「名古屋駅地区再開発計画」の事業化を決定しました。詳細は共同事業者間で正式に合意したのちに公表されます。
本事業計画では、名鉄グループの成長の起爆剤ともなる名古屋駅地区再開発計画を、名鉄名古屋駅再整備とともに推進。リニア中央新幹線の開業や名古屋市などが進めるスーパーターミナル化を「千載一遇のチャンス」と捉えます。
鉄道ファンの注目は名鉄名古屋駅の再整備。「4線化」や「空港アクセスホーム」の設置などが行われます。中部国際空港へのアクセスを担う唯一の鉄道事業者として分かりやすさや利便性の向上を図り、また「行先方面別」などにホームを分けることで、誰にとっても分かりやすい駅の実現を目指すということです。
リニア中央新幹線をはじめとした各交通機関との乗り換えも、名古屋市が整備する広場空間「ターミナルスクエア」を介し、より分かりやすくスムーズに。バリアフリー化や笹島交差点付近への新たな改札口設置などで、名駅南地区へのアクセス性も向上させます。
再開発事業の共同事業者は、名鉄都市開発株式会社、日本生命保険相互会社、近畿日本鉄道株式会社、近鉄不動産株式会社。敷地面積は約32,700平方メートル、延床面積は約520,000平方メートル。名鉄の再開発事業への投資額は約5,400億円。
全体のスケジュールとしては、2025年度中に名鉄百貨店の本店や名鉄グランドホテル、名鉄バスセンターの営業を終了し、2026年度に解体着工、2027年度新築着工。2033年度の1期本工事竣工により、オフィスや一部の商業施設などが開業。商業全面開業などが予定される2期本工事竣工は2040年代前半。
【画像】再開発イメージ
(画像:全て名古屋鉄道)