上川隆也、高橋克典、藤原紀香出演 堤幸彦演出で描く歴史ドラマ『忠臣蔵』の上演が決定
2025年12月~2026年1月にかけて、『忠臣蔵』が製作・上演されることが決定した。
『忠臣蔵』は元禄時代(1702年)に実際に起こった仇討ちを題材に歌舞伎などで取り上げられて以来、何度もドラマ化、映画化、舞台化されてきた屈指の名作。「年末と言えば『忠臣蔵』」と言われるほど、師走の風物詩にもなっている。今回も実際の討入りの時期に合わせて、12月(14日)に上演するという意義のある企画。公演日程は12月に東京、1月に名古屋、富山、大阪で上演される。
主演の大石内蔵助役は上川隆也、大石の妻・りく役は藤原紀香、そして、吉良上野介役には高橋克典、映像や舞台で主役級の3人が顔を揃え、新たな『忠臣蔵』の世界観を表現し、不変不朽の名作に光を当てる。
演出は堤幸彦が担当。これまでに『魔界転生』『巌流島』『西遊記』などの大ヒット作を手掛けており、斬新で魅力的な令和版『忠臣蔵』を創り上げる。
松の廊下の刃傷、赤穂城明け渡し、浪士たちの暗躍、大石内蔵助の放蕩、吉良方との攻防、そして最大の山場となる吉良邸への討入りへと続く。堅牢な吉良邸は襲撃に備えて万全の体制、いわば刺客と化した四十七人の集団がそこへ夜襲を仕掛け、守りを固める家臣たちと斬り合い、激しく闘う。
大石内蔵助の深謀遠慮、妻りくの夫を慕う気持ち、立ちはだかる吉良上野介の存在感、3者の思いや考えが交錯し、平穏な日々からお家取り潰し、神経戦や攻防・調略、苦難を乗り越えて、最後の仇討ち本懐に至るまで、様々なドラマと人間模様が描かれる。迫力の大立ち回り、義と信念が貫く、感動のアクション活劇が誕生する。
上川隆也 コメント
「年末と云えば?」の答えに、かつては必ず名を連ねていた忠臣蔵。
今はその限りでは無いのかも知れません。
そうした時勢だからこそ、新鮮に誠実に取り組みたい作品。
心を込めて、大石内蔵助に臨みます。
藤原紀香 コメント
江戸時代から語り継がれ、多くの人々を魅了してきた『忠臣蔵』。この名作は、私にとっても深く心惹かれる作品です。今回は、《討入りの真実に迫り、謎を解き明かす新たな歴史ドラマ》になるということで、堤監督がどのような視点で描かれるのか、今から胸が高鳴っています。
私がつとめさせていただく【大石りく】は、仇討ちを志す夫・内蔵助の本心を静かに受け止め、揺るぎない信念で支え続けた女性。「内助の功」の象徴として語り継がれてきた、江戸時代を生きた実在の人物です。そんな りく をお任せいただけることは、大きな喜びであると同時に、身の引き締まる思いです。
また、大石りくの故郷である兵庫県豊岡市には、近畿最古の芝居小屋「出石永楽館」があり、毎年、永楽館歌舞伎が行われるたびに足を運んできた思い入れのある場所。そんな地にゆかりのある りく のお役を今回つとめさせていただけるという、新たなご縁を心より嬉しく感じております。
そして、本日発表となりました上川隆也さん、高橋克典さんという、確かな実力と存在感を兼ね備えた先輩方とご一緒できることも、心から光栄に思っております。
歴史の陰に埋もれがちな“支える女性”の芯の強さ、そして内に宿る凛とした気高さを丁寧に体現できるよう、本作に真摯に向き合い、大切に演じてまいります。男たちの忠義の物語の中で、確かに存在していた「大石りく」という一人の女性の息づかいを、舞台を通して感じていただけたら幸いです。
高橋克典 コメント
長年、演じてみたいと思っていたのは大石内蔵助、と思ったら、今回いただいたのは吉良上野介という役どころ。果たして彼は本当に悪だったのか——調べるほどに見えてくるものがあります。堤幸彦監督の演出も想像もつきません。出演者の方々も殆どが初共演。
この冬、どんな吉良を生きられるか。自分自身、楽しみにしています。
堤 幸彦 コメント
まさか数百年語られてきた『忠臣蔵』を演出することになるとは、人生わからない。
かくなる上は仲間と討入り覚悟で思い切った作品を創りたい!
大石内蔵助はじめ細かく登場する人々の心情を探り、高揚感と切なさが溢れるストーリーを織りなし、
デジタルスペックで遠く元禄の世にお客様を誘う、記憶に残る舞台を目指します!