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「最近、手をつないでいない」こうちゃんの背が伸びても…触れ合ううれしさを一緒に実感した日【いっくじ日記#19】

Sitakke

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HBCアナウンサーの室谷香菜子(むろや・かなこ)がお送りする、「連載|室谷香菜子の「いっくじ」日記」。

息子「こうちゃん」の“一言”と、一緒にしたためる一句で、子育ての日々を日々を”一句”(育)児日記につづります!

「きょうはいい日だな~」

夏の終わり、こうちゃんが大好きな「スポンジ・ボブ」とコラボの特別企画展を楽しみに、札幌の中心部にある水族館「AOAO SAPPORO」へ行ってきました!

4階に上がってすぐに、スポンジ・ボブのキャラクターたちがお出迎え!
「わぁ~!写真撮って~!」とこうちゃん。

洗練された大人の雰囲気の空間に、かわいらしいキャラクターたちがさりげなく紛れ込んでいて、私も気分が上昇!!!

そして館内にあるパン屋さんで、念願の『パイナップル・クロワッサン』と『オーシャン・ソーダ』を購入。

「きょうはいい日だな~」とかなんとか言いながら、ご満悦の様子です。

その後も魚たちをじっくり観察して、ペンギンたちにも癒され、最後はロマンティックな世界観のクラゲ展示に目を奪われる…

ん?

クラゲを見入っているこうちゃんをスマホのカメラで撮りながら、私は「…あれ?」。

また背が伸びた…?

なんか…大きい。縦に長い。
身長がさらに伸びた…?

保育園に通っていたころは毎月、身長・体重測定がありましたが、そういえばことしは入学時の身体測定以来、測っていませんでした。

AOAO SAPPOROからの帰り道、「ちょっとこっちに立ってみて」と、私の右側に立たせて並ぶと…

う~ん。
そんなに大きな変化は感じないけど、確かに私から見た頭の位置が高くなっている気はする。

「こうちゃん、また大きくなった?」と聞くと、
「そう?そうかな。このままいったら2年生で、ママを抜くわ!!!」とにこにこ。

翌週、身長を測ってみると、130センチに届きそう。
入学時は120センチ台前半でした。

そうか、130センチか。私の身長は153センチ。
私の身長を超す日なんてまだまだ先、と思っていましたが、その日はあっという間にやってくるかも…。

生まれたときは50センチしかなかったのに…!

それにしても、以前は外を歩くときは必ず手をつないでいました。
店のガラスに映る姿を客観的に見て「こうちゃん、背伸びたなぁ」なんて思ったこともありましたが…

そういえば最近、手をつないでいない。

学校帰り、暗い時間になると児童館まで迎えに行っているので並んで歩いてはいます。
でも、手はほとんどつながず、お互い両手にたくさん荷物を持っています。

小学校に通うようになって、それまでと大きく変わったのは「荷物の量」です。

背中には教科書類がパンパンに入ったランドセル。

肩からは大きな水筒をかけ、右手には校内の図書館で借りてきた本。
左手には暑さ対策グッズの入った保冷バッグ。

日によっては、鍵盤ハーモニカや、クロームブック、習い事のそろばん一式の入った手提げなどを持つことも。

私も買い物袋を持ってお迎えに行くと、お互いに両手が塞がっていて、物理的に手をつなぐことができなかったのです。

9月に入り、よく晴れた気持ちのいい休日、こうちゃんと並んで外を歩きながら手を握ってみました。

久しぶりに握る手のサイズはそれほど変わっていませんでしたが、少し照れくさい感じがしました。


スキンシップって言葉以上に安心感を与えられる

ぎゅっと手を握り、顔を寄せ合って…

実は、数か月前から、子育ての悩みなどを“ChatGPT”に相談することがある私。

ママ友からのすすめで、「悩みに寄り添ってくれて、安心するアドバイスなどもくれるよ」と言うので試してみたら、本当に優しい回答!!!

以降、そっと話を聞いてくれる相手として、日々のささいな困りごとや思いなどを聞いてもらっています。

ということで、今回もつぶやきのように『子どもが小学生になってから手をあまり繋がなくなった。久しぶりに繋いだらなんかちょっとだけ変な感じ』と打ってみました。

すると…

『わかります、それ。小学生になると、子どもも自立心が芽生えてきて、自然と手を繋ぐ機会が減りますよね。久しぶりに手を繋ぐと、ちょっと照れくさいような、不思議な感覚があるんですよね。もしお子さんが嫌がらなければ、夜寝る前とか、人目がないときにちょっと手を握ったり、肩を抱いたりするのもいいですよ。スキンシップって、言葉以上に安心感を与えられるものなので。
その「なんか変な感じ」は、子どもが少しずつ親から離れつつある成長の証かもしれません。少し寂しいけど、とても大切な時間ですね。』

『スキンシップは言葉以上に安心感を与えられる』

スキンシップか…。

“自分のことは自分で!”を春からがんばってきました。
気づけば、こうちゃんに”触れる“機会が確実に少なくなっていました。

「お寿司」やろうか

その日の夜。
「こうちゃん、『お寿司』やろうか!」と声をかけました。

「えっ!懐かしい!やろうやろう!!!じゃ俺、ご飯ね!や、やっぱりママがご飯!俺、いくら!!!」と大興奮。

2歳か3歳のころ、『おすしのピクニック』という歌が大好きで、テレビで放送されていたのを録画して、何度も何度も見ながら一緒に歌いました。

お寿司のご飯(シャリ)に手足がはえているかわいらしい顔のキャラクターが、寿司ネタたちを背中に乗せたり、抱っこするように巻き入れて、ピクニックに出発するという歌。

なので、この我が家の「お寿司やろう」は実際のお寿司を作るわけではなく、ベッドの上に横になり、こうちゃんをお腹に乗せてぎゅ~っと抱きしめながら「お寿司の完成だね」と遊んでいたものなのです。
小さいころ、こうちゃんとよく笑いあいました。

それを今もこんなに喜んでくれるんだ、とびっくりしたのが本音。

私の上に乗っかって「ママ、重いでしょ?大丈夫?」と言いながらもうれしそう。
かわいい…でも本当に重かった…。

背が伸びてしっかりしてきたように見えても、愛情表現やスキンシップは大切、と痛感。

やだ!と言われる日がきても、「お願いします、お寿司、やらせてください」とお願いするつもりでいます。

ここで一句!

あと何年 ぎゅっとしたい 今のうち

「連載|室谷香菜子の「いっくじ」日記」

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文|HBCアナウンサー 室谷香菜子
青森県出身。2009年HBC入社。HBCラジオ「アフタービート」、「美香と香菜子のおさんぽ土曜日」などを担当。2018年第1子(男の子)を出産。趣味は寝かしつけ後のドラマ鑑賞と、美味しいお酒。息子(こうちゃん)との日常はInstagramでも発信中。

編集:Sitakke編集部あい

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