新連載【本旅(ほんたび)】自転車で楽しむ静岡県の名所&人気観光スポット。藤枝~静岡市駿河区を走ってきました。
サイクリングが気持ちいい季節到来。「しずおか自転車ツーリング」で紹介したコースを書店員が実走ルポ!
静岡新聞社出版部のアッキーです。今回から新連載「本旅(ほんたび)」をスタートします。このコーナーでは「静岡新聞社の本」に登場する名勝地や観光・グルメスポットなどを不定期でレポートします。第1回目は自転車愛好家に長年親しまれ、2022年に4刷(4度目の重版)を増刷した「しずおか自転車ツーリング」(初版発行2013年1月)です。
本書に掲載した全23コースのうち、今回は中部地区をピックアップ。初心者の方でも気軽に楽しめる「藤枝~静岡市駿河区」をサイクリングが好きな万栄堂書店(静岡市清水区)専務、望月淳史さん(59歳)が休日を利用し、実際にツーリングしながら紹介してくれました。
※価格は税込
【コースDATA】
◆全長:40km、所要時間:約4時間
◆概要:JR藤枝駅北口→瀬戸川→藤枝総合運動公園→蓮華寺池公園→朝比奈川(途中、殿地区のコスモス畑で散策)→玉露の里~〜中略~~JR用宗駅
◆特徴:藤枝、岡部、丸子、用宗と東海道53次の宿場町を基点とした歴史探訪と自然も堪能できるビギナー向けコース。
10月の連休。この日は、朝から秋晴れで絶好のサイクリング日和です。お昼にJR藤枝駅北口をスタート。最初の目的地の蓮華寺池公園を目指します。旧東海道を進み、しばらくすると瀬戸川にかかる「勝草橋」が見えます。
「勝草橋」を左にまがり瀬戸川沿いの堤坊道路を走ります。堤防の道路は、3月下旬~4月上旬になると約1000本のソメンヨシノが咲き誇り、県中部では最大級の桜トンネルが完成する桜の名所です。その中を走ると爽快でしょうね。「藤枝総合運動公園」を通り、「蓮華寺池公園」に到着。1回目の休憩です。
公園や周辺にはコーヒーショップや食堂などがあり、グルメやスイーツの発信の場となっています。この日も多くの方でにぎわっていました。池のほとりを散策すると、何やら可愛らしい三角屋根の建物を発見。ここは旧藤枝製茶貿易商館「とんがりぼう」です。
旧藤枝製茶貿易商館「とんがりぼう」は、明治34年(1901年)頃に創立した「藤枝製茶貿易会社」の事務所で、当時としては斬新な和洋折衷の建築方法で外観の特徴から「とんがり屋根の洋館」と呼ばれ親しまれてきました。
ここでは食事もできます。ちょうどお腹がすいたので、屋外のテラス席に座って昼食をいただきました。テラス席には屋根があり、座っていると心地よい風を感じます。注文した「おむすびランチセット」(1380円)を一気に平らげて、次の目的地の藤枝市岡部町の「玉露の里」を目指します。
「蓮華寺池公園」からは、登録有形文化財に指定されている「大旅籠柏屋」や情緒ある岡部宿の街並みを通り、朝比奈川沿いを北上。川沿いを走っていると、コスモス畑が一面に広がっていました。コスモスは11月上旬までが、見ごろで、この日も多くのサイクリストや観光客が川沿いを散策していました。
朝比奈川の心地よいせせらぎを聞きながらしばらく走ると「道の駅 玉露の里」に到着しました。
自転車を近くに置き、園内を散策。ここでは朝比奈玉露の抹茶を使った「玉露ソフトクリーム」が一番人気。
注文し、体をクールダウンします。
ここまで約2時間。まだまだ楽しい自転車の旅は続きますが、今回はここまで。果たして望月さんは無事ゴール(JR用宗駅)に到着することができるのでしょうか(続きは次回へ)。
■出典「しずおか自転車ツーリング」 監修:静岡県サイクルツーリズム協議会