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【寿し宗】昭和時代から提供する名物“アボカド寿司”を井手アナが実食!/島田市金谷

アットエス

今、アボカドがアツい!

SBSアナウンサーの井手春希です。

静岡県で「アボカド」の産地化計画がスタートしていることをご存知ですか? 「森のバター」と呼ばれ、メキシコなど中南米が原産のアボカド。気候変動に対応できる作物として県が着目し、新たな特産品となるか注目されています。

日本のアボカド輸入が増え始めたのは、1970年代後半。ですがそれよりも前に、アボカド寿司を提供している店が県内にあるんです。それが、島田市金谷にある「寿し宗(すしそう)」。
「メキシコ寿司」の看板が目を引きます。迎えてくれたのは、店主の佐次本英人さん。

アボカド寿司を提供することになったきっかけをうかがいました。佐次本さんが産まれてまもない1965年に、家族でメキシコへ渡ります。

寿司職人の父が「メキシコ人にお寿司を食べてもらいたい」と考えたのがアボカド寿司だったそう。

今では回転寿司などでも人気の「アボカド寿司」ですが、当時メキシコはもちろん、日本でも知られていませんでした。ですが、瞬く間にメキシコ人から好評を得ます。

その後3年で日本へ帰国し、県内でもアボカド寿司の美味しさが広まったのです。

アボカドは海苔・醤油と相性がいいため、軍艦にしています。私もいただきました。

アボカドの濃厚でクリーミーな味と、しょっぱい醤油がすごくマッチしています。海苔との相性も抜群です。

「お客さんのなかには、トロみたいな味と言う人もいます」と教えてくださったのは、贄田マンサノ貴志フランシスコさん。日本人の父とメキシコ人の母をもつ贄田さんは30年前、寿司職人になりたいと来日。寿し宗でアボカド寿司を作っていることを知り、弟子入りしました。

「僕が生まれた時はアボカド寿司はあったんですけど、30年前にやっていた人がいたのはすごく感動しました。少しでもメキシコのことを知ってもらえればうれしいです」と贄田さんが続けます。

寿し宗では、アボカドの熟成にこだわっています。あえて若いアボカドを仕入れ、独自の熟成方法でベストな食べ頃を調整しているのです。その方法は秘密とのこと。

唯一教えてくれたのは、アボカドの酸化を防ぐ方法。カットしたアボカドと玉ねぎを一緒にタッパーなどで保存すると変色が防げるそうですよ!

井手:「ここ静岡でもアボカドの産地化計画が進んでいます。それについてはどう思いますか?」

佐次本さん:「地元でアボカドが生産されると、うちもありがたいし、どんどん使っていきたいし、もっともっと多くの人に知ってもらいたい」

贄田さん:「新たなお寿司もできればいいなと…チャレンジですね」

静岡県で産地化が進み注目が高まるアボカド。佐次本さんも贄田さんも、アボカドが静岡のお茶やみかんのような食文化になってほしい、アボカド寿司はかっぱ巻きのような存在にしたいとアボカドへの期待を語ってくれました。

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