梅雨でも育てやすい!家庭菜園のプロが選んだ「6月に植えるべき野菜」BEST5
農業YouTuber黒壁の「誰でも手軽に家庭菜園」vol.15
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YouTubeチャンネル「まるっと農業日記」を運営する黒壁勇人(くろかべ・はやと)さんが、誰でも気軽に家庭菜園を楽しめる方法をまるっとレクチャーする本連載。第15回のテーマは「6月に植えるべき野菜」! 気付けば、梅雨入り。「梅雨に植えられる野菜ってあるの?」と思っている方も多いのではないでしょうか?実は、梅雨の時期だからこそよく育つ野菜があるんです。ただし、この季節に植える野菜は、品種選びが超重要! 今回は黒壁さん厳選の「梅雨の6月でもよく育つ」野菜BEST5をご紹介します!
梅雨の家庭菜園は「品種選び」がカギ!
梅雨に入ると、日照時間が短くなり、湿気の影響で野菜が病気になりやすくなります。「こんな季節に植えられる野菜なんてあるの?」と思う方も多いかもしれませんが、実は、品種さえ選べば、梅雨の環境をむしろ味方にできる野菜もあるんです。ポイントは、「病気に強い品種」を選ぶこと! 今回は、梅雨の6月に植えるべき、初心者でも育てやすい野菜をランキング形式でご紹介します!
第5位|チンゲンサイ
30日で収穫も! 中華料理の名脇役は初心者の味方
煮ても、炒めても、スープにしてもおいしいチンゲンサイは、家庭菜園でも育てやすい定番野菜のひとつ。病気に強く、初心者でも失敗しにくいのが魅力です。うれしいのが、その成長スピード。種まきから約30日で収穫できるため、日々大きくなっていく様子を目で見て楽しむことができます。
ただし、乾燥には弱いので水切れには注意。梅雨どきは、むしろ栽培にぴったりです。虫がつきやすいため、防虫ネットは用意しておくと安心です。
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おすすめ品種:実咲シリーズ「暑さに強いチンゲンサイ」、ミニチンゲンサイ「シャオパオ」
特に「シャオパオ」は小ぶりながら収穫サイクルが早く、次々と収穫できるのが楽しいポイント。ただし成長が早い分、収穫タイミングを逃さないように気をつけましょう。
第4位|ルッコラ
香りで楽しむ、育てて楽しい! 地中海生まれのおしゃれ野菜
地中海沿岸が原産のルッコラは、さわやかな香ばしさとほんのり辛味が特徴のハーブ。ビタミン類が豊富で美容効果が高いので、あのクレオパトラも食していたとかいないとか!? 発芽率が高く、病気にも強いので、家庭菜園初心者でも簡単に育てられる野菜です。6月になると気温も上がるので、種まきから約30日で収穫可能。サラダに添えるだけで食卓がパッと華やぎます。
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おすすめ品種:ルッコラ(ロケット)、セルバチコ
葉の形状によって風味が異なり、丸葉タイプの「ルッコラ(ロケット)」はまろやかで辛味が少なく食べやすく、ギザギザ葉の「セルバチコ」はピリッとした辛味がアクセントに。炒め物にもぴったりです。
ルッコラはスーパーではあまり見かけず、手に入りにくい野菜。だからこそ、自宅で育てる価値がある一株です。「育てて楽しい」「ちょっと自慢できる」家庭菜園向きの一品です。
第3位|フダンソウ
見て楽しい、育てて楽しい! カラフル野菜で食卓に彩りを
赤・黄・ピンク・オレンジ……。鮮やかな茎の色が目を引くフダンソウは、見た目のインパクトも抜群。発芽しやすく病気にも強いので、害虫対策だけ気をつければ、初心者にも育てやすい野菜です。成長も早く、種まきからおよそ30〜50日で収穫できます。ベビーリーフとして間引きしながら育てるのも良いでしょう。サラダにはもちろん、サッとゆでてナムル風に、炒め物に、さらにはおにぎりの“野菜のり”としてお弁当に彩りを加えたりと、さまざまな料理で活躍します。料理映えする野菜を育ててみたい人にぴったりの野菜です。
第2位|フェンネル
香り・見た目・味わい、三拍子そろった万能ハーブ
その昔は入浴剤として使われていたこともあるほど、甘さの中にスパイシーさを感じる爽やかな香りが特徴のフェンネル。その香りを活かして、魚や肉の臭み消しとしても活用されるハーブです。葉・茎・種すべてが料理に使えるのが魅力で、日本では「ウイキョウ」とも呼ばれています。あまりメジャーではないものの、生命力が強く育てやすいので、家庭菜園ビギナーにもおすすめです。支柱を立ててあげさえすれば、あとは水やりもあまり必要ありません。ふわふわとした繊細な形状の葉と、小さくてかわいらしい黄色い花が咲く姿は、観賞用としても楽しめるほど。発芽後はぐんぐんと成長し、1〜2メートルにもなるので育てる際はスペースに余裕を持って。植え替えを嫌う性質があるので、鉢で育てる場合は6号以上の大きさを選びましょう。多年草なので、収穫時は抜かずに根元をカットすれば、毎年楽しむことができます。
第1位|キャベツ
毎日食べても飽きない! 品種の多さも魅力の葉野菜の王様
第1位は、毎日食べても飽きない「キャベツ」。野菜炒めやサラダ、スープなど、どんな料理にも使える“ベスト・オブ・脇役”ともいえる葉野菜です。キャベツには冬まきと夏まきがありますが、6月に植えるなら「夏まきキャベツ」の中でも暑さに強い品種を選ぶのがポイント。実はこの時期でも、適した品種を選べばしっかりと育てられるんです。6月に植えれば、9月中旬~10月下旬頃に収穫できますよ。追肥や土寄せなどの管理作業は必要ですが、それほど難しくはなく、初心者でも問題なくチャレンジ可能。
しっかり巻いたスタンダードな「初秋」のような丸キャベツのほか、サラダに映える紫の「赤キャベツ」、小ぶりでかわいらしい「芽キャベツ」、そして巻かないキャベツ「カーボロネロ」など、品種のバリエーションも豊富。家庭菜園を続けていくうえでも、一度は育ててみてほしい定番野菜です。
まとめ|6月だからこそ育てたい野菜、あります!
雨が多くて育てにくそう……そんな印象のある6月の家庭菜園ですが、実は品種を選べば、初心者でもしっかり育てられる野菜がたくさんあります。今回ご紹介した5つの野菜の中から気になるものを選んで、ぜひチャレンジしてみてください! 育てる楽しみ、収穫の喜び、そして何より“おいしさ”を味わえるのが家庭菜園の魅力。じめじめの季節を、家庭菜園でちょっと楽しく、ちょっと誇らしく過ごしてみませんか?
写真提供:YouTubeチャンネル「まるっと農業日記」