【大阪】のビジネス街で見つけた、とっておきのフィナンシェ。イタリアンでフランス伝統菓子!?
本日の一品 > Alla Gocciaの「フィナンシェ」(大阪)
フォトグラファー東谷幸一さんからの情報で向かったのは、大阪・淀屋橋のビジネス街にあるイタリアンレストラン。階段を上ってドアを開けると、店内入口に小さな焼き菓子のショーケースがありました。こんなところに、とっておきのおやつが待っていたとは!
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「しっかり焼かれた生地がおいしい、イタリアンレストランの焼き菓子」(東谷幸一さん)編集部の「これも食べたい!」
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「しっかり焼かれた生地がおいしい、イタリアンレストランの焼き菓子」(東谷幸一さん)
Alla Gocciaの「フィナンシェ」
「フィナンシェ」は1個270円。電話予約が確実です。
「イタリアンレストランの食後に出てくる小菓子が、シンプルだけれど味にメリハリがあって、とてもおいしい。イタリアンのお店なのですが、フランス菓子のフィナンシェなどもあって、どれも焼きが強めなのも好みです。店内にその日の焼き菓子が並んだ小さなショーケースがあり、食事をしなくても買えるようになっているので、ちょっとした手土産にも重宝します」(東谷幸一さん)
「料理でもお菓子でも、しっかり火を入れてこそ生まれるおいしさを大切にしています」。イタリアンレストラン「Alla Goccia」のオーナーシェフ、北村仁さんはそう言います。そして、そんなシェフが全幅の信頼を置いているのが、2020年からパティシエとしてコースのドルチェを手がけている増山尚子さんです。
キッチンで焼き上がったばかりのフィナンシェ。色からも、しっかり焼かれているのがよくわかります。焦がしバターの風味はしても、脂っぽさをまったく感じさせません。
奈良の名パティスリー「ガトー・ド・ボワ」を皮切りに、大阪のパティスリーやベーカリーで経験を積んできた増山さん。お店はイタリアンですが「とにかくおいしいものを提供したい」というシェフの思いを受けて、得意とするフランス菓子など、ジャンルの垣根を超えて菓子作りをしています。
そのひとつが焦がしバターの風味が特徴のフランスの伝統菓子、フィナンシェです。ギリギリまで焦がしたバターの風味としっかり焼き込んだ生地が醍醐味。食べる前に軽くリベイクすると、焼きたてに近いサクッとした食感になります。
「カントゥッチ」 1袋 600円、「ショートブレッド」 1袋400円、「ショコラアマンド」600円など、店頭に並ぶお菓子は8種ほど。
そのほか、イタリア菓子のカントゥッチ、ショートブレッドなどといった焼き菓子が、レストラン店内入口のショーケースに並びます。食後に手土産にする人も多いそうですが、お菓子だけを買うことができるのが、うれしいところ。
編集部の「これも食べたい!」
レモンタルト
「レモンタルト」 は通年販売しています。“お菓子の日”の開催日時はインスタグラムで告知しています。1個450円。
そしてもうひとつ、お菓子好きにはたまらない情報が! レストランでは月1回ぐらいのペースでおやつ販売の日を設けていて、その時には焼き菓子のほか、生ケーキが並びます。定番はチーズケーキとレモンタルト。
広島・因島産レモンの果汁をたっぷり使ったクリームは、酸味がビシッと利いていて、がっしり焼かれたタルト生地とのコントラストが鮮やかな大人の味わい。表面に散らしたレモンの皮もアクセントになっています。
お菓子の日には、周りをガリッと硬めに焼き上げた評判のカヌレも出るそうです。開催日時は、インスタグラムで告知されるので、逃さないようチェックを!
教えてくれた人東谷幸一/Koichi Higashiya
大阪生まれ、大阪在住のフォトグラファー。食や旅などを中心に、『あまから手帖』をはじめとする雑誌や書籍(料理のレシピ本)、広告などで幅広く活躍。料理は食べるのも作るのも大好きで、フライパンや鍋を多数所持している。日課は、ぬか床の手入れとギター演奏。
DATA
Alla Goccia(アッラ ゴッチャ)
大阪府大阪市中央区平野町3-3-5 NJK淀屋橋ビル2F
TEL 06-6203-5555
営業時間 11:30~15:00(13:45LO)、18:00~23:00(コースLO20:30)
定休日 日(ほか、不定休あり)
パティスリーや焼き菓子専門店など、東西はもちろん国内外問わずいろいろなお店のフィナンシェを食べてきましたが、ここのそれは、1・2を争うおいしさ。焼きの強い生地の食感と味わいは好みにぴったりで、まさに記憶に残るおいしさでした。この日はかなわなかったけれど、外がバリ硬だと教えてくれたカヌレも食べてみたい!
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
写真/吉村規子 文/齋藤優子 企画・編集/吉村セイラ