【呪術廻戦】天元は死亡したのか?裏切りや正体について、過去の姿や星漿体まで【ネタバレ注意】
この記事では、天元についてネタバレ解説・考察しています。作品内の伏線やキャラクターのモチーフや含まれているとされる要素などについてもまとめています。
本記事は、単行本最新巻とジャンプ本誌第270話までのネタバレ解説・考察を含んでいるのでご注意ください。
天元の術式
天元が持つ術式は不死の術式と結界術です。
普段は現に干渉しない天元ですが、天元の術式は呪術界を支える大きな役割を担っています。
不死の術式
天元は“不死”の術式をもった呪術師です。
奈良時代には存在していたことがわかっており、不死の術式によって少なくとも千数百年前から生きている可能性があります。
“不老不死”ではなく”不死”の術式なので、寿命で死ぬことはありませんが老化は進みます。一定以上の老化を終えると術式が肉体を作り替えようとします。
結界術
天元は、作中で最も強力な結界術の使い手でもあります。
常に呪術高専の地下にある薨星宮(こうせいぐう)で結界術の行使や強化を行っています。
高専各校や呪術界の拠点の結界や多くの補助監督の結界術等は天元によって強度が底上げされており、天元の力添えがないと防護や任務の消化すらままならない状態です。
さらに天元は、呪霊の発生抑制と補助監督の結界術の底上げの効果を持つ浄界(優れた結界)を全国に設置しています。
術式による影響
不死の術式と結界術による影響を解説していきます。
進化と同化
進化とは高次の存在と成るために術式が肉体を作り替えることです。
天元が一定以上の老化を終えると、意志がなくなり人ではなくなるため、最悪の場合天元が人類の敵になる可能性があります。
同化は星漿体(せいしょうたい)である人間と天元が同化して肉体の情報を書き換えることです。天元は人類の敵にならないために500年に1度、星漿体である人間と同化して進化を止めます。
肉体の情報を書き換えることで術式効果もふり出しに戻り、進化は起こりません。
天元の結界
天元の結界は守るよりも隠すことに特化した結界です。
侵入者を拒む結界ではなく、侵入者に気づかれないようにする結界です。隠すことに特化しているため、場所が特定されてしまった場合、結界の役割をほとんど果たしません。
天元は結界術によって、薨星宮や危険度の高い呪物を保管する蔵に通じる扉は、配置を日々替えて対策しています。
扉は100を超えており、どの扉が蔵に通じているかは天元しか知りません。なお、気配などは隠すことができないため、気配で場所を特定できてしまいます。
気配を特定されても薨星宮の本殿は、天元の特別な結界で招かれざる者は入ることができず、侵入者を拒絶することができます。
天元と星漿体
天元と星漿体について解説します。
星漿体とは
星漿体は天元と同化する素質を持つ人間のことです。天元の進化を止めるために星漿体は天元と同化します。
天元と星漿体との同化は死ではなく、星漿体の意思は同化後も生き続けます。呪術界では星漿体は生まれた時から特別な存在です。星漿体は家族や友人と別れたり、命を狙われたりするため、厳しい運命を背負っています。
適合者
適合者とは、星漿体に適した人間です。作中であげられている適合者は、天内理子と九十九由基です。
星漿体の適合者は1人とは限らず、天元に選ばれることで星漿体となります。また、天元と九十九の会話から星漿体の適合者は同化した星漿体の声が聞こえることがわかります。
同化した時点で星漿体は天元であるため、天元には同化した星漿体らの声は聞こえません。
星漿体を狙う存在
星漿体を狙う存在は呪詛師集団「Q」と宗教団体盤星教(ばんせいきょう)です。
呪詛師集団「Q」と宗教団体盤星教について解説します。
呪詛師集団「Q」
呪詛師集団「Q」は天元の暴走による現呪術界の転覆を目論む集団です。
適合者であった天内理子を直接殺そうとしますが、五条と夏油の圧倒的な力によって倒され解体されます。
宗教団体盤星教「時の器の会」
宗教団体盤星教は天元を崇拝する宗教団体です。奈良時代、天元が日本仏教の広がりと共に術師に対する道徳基盤を説いたのが始まりです。
盤星教は星漿体を不純物であると考えており、星漿体と天元が同化することを阻止しようとします。盤星教は非術師であり、戦う力がないため伏黒甚爾らに暗殺を依頼し、天内理子を殺させます。
暗殺に成功した盤星教ですが、もともと呪術界と宗教法人の相性が悪く、歪みができていたため問題があり現在は解体されました。盤星教と根が同じ別の団体も夏油が闇落ちした後、すぐに乗っ取ったため現在はありません。
天元の進化と人類の未来
天元の進化と人類の未来について解説します。
天元の正体
天元は女性である可能性が高いです。23巻のおまけページで天元は女性の姿で描かれています。
天元は九十九との会話でも自身のことを「ババア」と呼んでいることからも女性である可能性が高いです。
現在の姿は眼が4つあり、呪霊に近い姿となっております。同化に失敗し、進化が進んだため現在の姿になりました。
おまけページで描かれる天元の姿から、本来の天元は美人な女性であったことがわかります。
同化の失敗
12年前、天元は六眼を持つ五条と夏油に天内理子の護衛と抹消(同化)を依頼します。しかし、伏黒甚爾が天内理子を殺害することに成功したため、同化は失敗してました。
通常、天元・星漿体・六眼は因果で繋がっている存在であるため、同化に失敗することはあり得ません。伏黒甚爾という完全に呪力から脱却した存在が、天元らの運命を破壊してしまいました。
天内理子の死亡後、他の以外の星漿体がいなかったわけではありませんが、天内理子ほどの素質を持った子はいませんでした。
進化の不可避
天内理子が死亡したあと、天元は星漿体と同化することを諦めたので進化します。星漿体との同化に失敗してから老化の速度は加速し、天元の個としての自我は消え、天地そのものが天元の自我となりました。
進化し天地そのものになった天元の魂は至る場所にあります。
天元の自我は消えたと思われていましたが、自身の結界術によって、進化後も形として理性を保つことができました。
進化後の危険性
12年前は星漿体のみ同化できましたが、今の天元は星漿体以外との同化もできるほどに進化しています。
天元と同化した人間は術師という壁すら越え、「そこにいてそこにいない」、新しい存在の形となります。
もし、人類が進化してそのうちの1人が暴走をはじめたら、個としての境界がないため、悪意の伝播は一瞬にして世界に流れ出て世界が終わる危険性があります。
羂索と天元
羂索と天元について解説します。
羂索の目的
羂索の目的は人類と天元を同化させ(超重複同化)、混沌の世界を作ることです。人類と天元を同化させる準備として、天元の進化と人類に呪いをかける必要があります。
天元が進化することで組成としては人間より呪霊に近い存在となり、羂索の呪霊操術の術式対象となります。
天元は同化を拒否できますが、呪霊を自由に使役できる呪霊操術を使われると拒否できません。人類に呪いをかける手段として死滅回遊が用いられました。
死滅回遊
死滅回遊は羂索によって作られた日本中で行われる呪いのゲームです。死滅回遊の真の目的は超重複同化の慣らしです。
人々に呪いを与えることで呪力に対する耐性をつけ、誰でも天元と同化できるようになりました。
術師であれば、呪力で超重複同化を拒絶することができますが、超重複同化の被害は日本国内では収まらないと予想されています。死滅回遊は天元が作った浄界をベースに作られた梵界です。
羂索が永続するゲームを終わらせるという縛りをかけることで死滅回遊を作りましたが、死滅回遊の管理者は羂索でなく、ベースを作った天元です。天元が浄界を解き放てば、死滅回遊は終わり、羂索の思惑は全て水の泡となります。
しかし、浄界を解き放って死滅回遊を終わらせた場合、多くの人間が死ぬことになります。
天元は多くの人間を犠牲にしないために、虎杖らが羂索を倒し死滅回遊を終わらせることにかけました。
天元の最後
死滅回遊中、天元は薨星宮で脹相と九十九に護衛されていましたが、羂索の襲撃により、天元の本体は羂索の手に渡ります。
明確にはされていませんが、羂索の手に渡った後の羂索とともに行動する天元の目は黒くなっており、呪霊操術にかかっている可能性があります。
死滅回遊の際に羂索自身は死亡しますが、羂索は保険として、伏黒恵(宿儺)に超重複同化の発動権が移るようにしていました。しかし、天元を取り込んだ宿儺ですが、宿儺は虎杖らに敗北したため、羂索の目的は果たされませんでした。
伏黒恵から剝がれた宿儺の残骸の中には吸収された天元が残置されていました。日本にある天元の結界は宿儺の残骸を据置くことで暫くはもたせることになります。
まとめ
以上、「天元」に関するネタバレ解説・考察をまとめました。
呪術廻戦の天元は、不死の術式と強力な結界術を持つ術師であり、呪術界の根幹を支える重要な人物です。
しかし、星漿体との同化に失敗したことで進化が加速し、羂索の陰謀も絡み、人類の存亡を脅かす存在となりつつあります。
最後、天元は宿儺の残骸の中に残置され、日本の結界のために宿儺の残骸ごと据え置かれます。
呪術廻戦では、天元の進化と同化は、呪術界全体を巻き込む大きな物語の核となっています。
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