正倉院1300年の奇蹟を感じる展示イベント、大阪と東京で開催へ
「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」記者発表会より 篠原ともえさん
聖武天皇ゆかりの品をはじめ多数の美術工芸品を守り伝えてきた正倉院(奈良市)を、最新のデジタル技術を駆使した手法で紹介する展示イベントが開催されることになり、都内で記者発表が行われた。
イベントは、宮内庁正倉院事務所が全面監修。「愛 美 紡ぐ」の3つの視点から、1300年にわたる正倉院のストーリーを紐解いていく。
宝物を360度からスキャンした高精細な3Dデジタルデータに演出を施し、宝物の細部や質感をリアルに感じることができる。
また、正倉院事務所が研究・製作を進めてきた再現模造を、最新のデジタル制御による映像・音楽・照明と組み合わせて展示。再現模造は10数点出展される予定。
本展にあわせて、青色のグラス「瑠璃坏(るりのつき)」のレプリカも製作が進んでいる。
さらに、現代アーティストが正倉院からインスピレーションを得て生み出した新作も展示。篠原ともえ(デザイナー・アーティスト)、亀田誠治(音楽プロデューサー・ベーシスト)、瀧本幹也(写真家)、亀江道子(陶芸家・絵付師)の各氏が参加する。会場内は写真撮影、SNS投稿も可能となる。
記者発表には篠原ともえさんが登壇。篠原さんは「作品は、現在製作中。正倉院の数多くの宝物のなかから、何を選んで作品にしたのかも、楽しみにして欲しい。作品を通して正倉院の価値を届けられれば」と語った。
「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」は、大阪歴史博物館で2025年6月14日(土)~8月24日(日)、上野の森美術館で9月20日(土)~11月9日(日)に開催。大阪展の観覧料は、大人 2,000円など。
「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」