犬を初めて飼う人がぶつかる『3つの壁』 飼い主が事前に心得ておくべきポイントとは
犬を初めて飼う人がぶつかる壁
1.しつけ
意外と難しいのがトイレトレーニングです。トイレで排泄をしてくれず、毎日室内が愛犬の排泄物で汚れてしまい、後片付けも大変です。
飼い主のベッドやソファーで排泄してしまうこともあります。ケージの扉を閉めてお留守番をさせていると、食糞をしてしまったり、愛犬が排泄物まみれになってしまったりすることもあるでしょう。
やっと覚えたと思って安心していると、急にトイレ以外の場所で排泄をするようになってしまったり、お留守番中はできるのに飼い主がいるとトイレ以外の場所で排泄をしてしまったり、失敗が続くことがあります。
また、しつけは愛犬に合った方法で行わなければなりません。同じ方法で覚えてくれないときは、他の方法を試しましょう。
中型以上の犬である場合には、体が大きくなると力も強くなり、事故やトラブルを防ぐため、飼い主が確実にコントロールできる必要があります。
ドッグトレーナーなどの専門家にしつけを依頼しなければならない場合もあると考えておきましょう。
ちなみに、「お手」「おかわり」「くるん」はしつけではなく芸です。「おすわり」「待て」「放せ(ちょうだい)」「戻れ(おいで)」など、愛犬の安全・安心・快適・命を守るものがしつけです。
芸はすぐに覚えてくれたのに、しつけは全然覚えてくれない、というのが犬のしつけあるあるです。
2.お世話
とくに子犬や老犬のお世話には時間もかかりますし、体力も消耗しますし、何より飼い主が健康でなければお世話をすることはできません。
愛犬に健康に長生きしてもらうためには、飼い主の体だけではなく、心が健康であることも重要なことだと思います。
朝の出勤前の忙しいとき、排泄をさせ、お散歩に行き、体をキレイにし、食事を与え、トイレの掃除をし、室内の安全確認をしてから家を出る。これだけでも1時間はあっという間に過ぎます。
急いでいるときに限ってイタズラをしたり粗相をしたりすることもあるため、さらに時間が必要になってしまうこともあります。
時間にも体力にも余裕があり、健康状態が良好でなければ犬を迎えることは難しいかと思います。超小型犬なら大丈夫、という考えは甘いでしょう。
3.お出かけ問題
健康な成犬であっても、安全に快適にお留守番していられる時間は6時間~8時間くらいです。
子犬の場合では、お留守番をさせる時間は3時間~5時間くらいまでにしましょうと言われています。
老犬になると、お留守番をさせることに不安を感じるようになります。持病があれば、お留守番させている間、心配でたまらなくなります。
介護が必要な犬であれば、30分~1時間程度のお留守番もさせることができない場合があります。
犬を飼うまで自由に出かけていた人や、出かけることが好きな人にとっては、苦痛になる可能性が高いです。
飲み会や食事会など、早めに帰らなければならなかったり、参加することができなかったりすることもあるでしょう。
断りづらい誘いもありますよね。断ったことで関係性が崩れてしまうこともあります。人付き合いが悪くなってしまうのも、犬の飼い主あるあるです。
まとめ
犬を初めて飼う人がぶつかる壁を3つ解説しました。
✔しつけ
✔お世話
✔お出かけ問題
初めて犬を飼う人にとって、犬を飼うことや犬と暮らすことに対して、思い描く理想の形があるかと思います。
その理想はすぐに崩されてしまう…と言っても過言ではありません。どんな困難も愛犬と一緒に乗り越えて行くんだという覚悟と責任を持って迎えるようにしましょう。