大磯湘南レッド出荷開始 生食の赤タマネギ
かながわブランドにも登録されている「大磯湘南レッド」の出荷に合わせ5月23日、JA湘南大磯支所で生産者や市場関係者らが出荷規格や出荷日などを決める「目合わせ会」が開かれた。露地野菜部会大磯支部湘南レッド部には11人の農家が所属している。
湘南レッドは艶やかな赤紫の色合いが目を引く赤タマネギ。名前の由来でもある赤い色味は、ポリフェノールの一種のアントシアニンによるもので、黄タマネギに比べて辛味や刺激臭が少ないため、生のままでほのかな甘みやシャキシャキとした食感を楽しめる。
目合わせ会では、市場関係者から「ほかの県外の生産地では不作気味であったり、カビの発生などあると聞く。乾燥の徹底をお願いしたい」とリクエストがある場面も。「高い品質であることをしっかりアピールしたい」という市場関係者の声に、参加した農家たちも大きく頷いていた。
湘南レッド部の蓑島格造部長(87)は、15年ほど前から湘南レッドを生産している。蓑島部長は「例年通り順調に育っています。生でスライスして食べるのがおすすめ。サラダの彩にも使ってほしい」と話していた。
JA湘南によると、湘南レッドの栽培面積約20アール、今年の出荷計画量は約7トン。県内6市場に、7月上旬までの出荷を予定している。