遠征釣行でありがちな失敗4選 「遠くに行けば釣れる」は危ない勘違い?
まもなくGW。連休中に遠征釣行を計画しているアングラーも多いことだろう。狙っていた釣り場についたら、真新しい釣り禁止の看板が……。そんな残念なことにならないよう、注意すべきポイントを紹介しよう。
釣り遠征前に確認すべきこと
春から初夏にかけては、釣り遠征に最適な季節。特にゴールデンウィークなどの連休には、普段は行けない釣り場に足を運ぶ人も多いだろう。
だが、遠征にはトラブルもつきもの。釣り場での困りごとを未然に防ぐために、事前に確認しておきたい注意点をいくつか紹介しよう。
1. ガソリン切れに注意
より多くの魚が釣れる有望スポット、というのはえてして人里離れた場所な事が多い。山を越える必要があったり、延々とジグザグな海沿いをひた走るというようなケースがあるだろう。そういう時に注意すべきはガソリン残量である。特にガソリン消費の多い夏・冬は気を付けるべきだ。
注意していてもハマる意外な落とし穴は、GoogleMAPでは24時間営業となっているのに実際に行ったら夜間は開いていないスタンドがあることだ。
まだちょっとガソリンは余裕あるし、次のスタンドで入れようかな~なんて思っていたら開いてない!次のスタンドも開いてない!ということが海沿いではちょくちょくあるのだ。
筆者もその罠に一度ハマり、ガソリン残量的に戻るも進むもできず、そのスタンドが開くまで近くで夜を明かしたことがある。
2. 常夜灯は要確認
夜釣りをする場合、漁港や堤防の常夜灯の有無というのはターゲットによってはかなり重要なポイント。
GoogleMAPのストリートビューで確認したら常夜灯らしき物があるし、これだけ大きいポイントならどこかしら明かりはついてるだろうと高をくくっていざいってみると付いてないパターンは割と多い。
あっても道路沿いに向いていたりして肝心の海側に明かりが届かないパターンにも注意したい。昔はついてたけど今は付いていないパターンもコロナ禍くらいでちょくちょく遭遇した。
3. 釣り禁止に注意
コロナ禍でのアウトドアブームにより釣り人の数というのはそれなりに増えた。それ自体は喜ばしい事だが、負の側面として釣り場のゴミ問題や、釣り人と漁師とのトラブル等が増えたように思う。そのほかにも落水事故による影響や防犯対策等により、漁港や堤防等が立ち入り禁止になった場所が増えた。
以前は入れたのに……というケースやネットに載っていても現在は釣り禁止になっていたりすることもあるので現地の立て看板や注意書きはちゃんと確認するようにしよう。
4. 遠征が裏目に出ることも
釣り人の性質として、先端が好きというのがある。堤防の先端、漁港の先端、岬の先端。潮がよく効き、魚が釣れそうだし実際に釣れる場合も多いがすべてがそうとは限らない。
せっかくここまできたんだから、もう行けるとこまで行ってしまおう!とズンズン先に進むも何も得られず体力と気力だけを失うパターンは多い。特に遠征先で土地勘が無い場合にこのドツボにハマりやすい。先端に行けば行くほど人工物が減り、結局竿も出さずに元の場所に戻るみたいなケースだ。
筆者も野生動物に怯えながら野を越え山を越え、秘境のような磯までなんとか辿り着きフグすら当たらない完全ボウズを食らうみたいなことはよくある。人里離れた場所は自然がそのまま残っており、どこを見渡しても有望ポイントそうに見えて逆に的が絞り切れないというケースも考えられる。
意外と近場の小さな漁港がホットスポットだった、なんてことは良くあるのだ。初場所で特に行きたい場所が定まらないならまずは足元から固めてみるというのもいいかもしれない。
<檜垣修平/TSURINEWSライター>