私は大丈夫?を疑ってみよう。モヤモヤが続いたら迷わず、病院へ。両側乳がんになりました
2人に1人ががんにかかる時代・・・そして乳がんの場合は日本人女性の9人に1人。男性もブラザーコーンさんがり患された話がメディアに出ましたがかかります。
そして、先日は梅宮アンナさんがこないだ罹患を発表されたのをきっかけに『乳がん』に注目が集まっています。
40代は乳がん年齢 北海道では見つかるのが遅い傾向
“わたしは、大丈夫。”を疑ってみよう。検診のススメ HTB大感謝祭 森さやかアナウンサー・おっぱい2つとってみた作者が語る患者のリアル【SODANE】
全国乳がん検診率、46位の北海道でなんとか検診率をあげていきたい・・・。HTB大感謝祭のまとめです。
北海道は地理的要件などから、検診率が低い傾向にあります。そうなると、発見される時に少し遅く見つかってしまうということも。死亡率も全国平均よりも高いのが特徴、です。
私たち、HTBでは、今年北海道内の小学校・中学校・高校向けのがん教育動画というのを作りました。クイズを交えながらがんを学んでいきましょう。
出演)森さやか(HTBアナウンサー)・阿久津友紀(乳がん患者)・円山レディースクリニック 鈴木美和先生
鈴木美和先生・・・札幌医大でがん治療従事。産婦人家専門医・女性のヘルスケア専門医・3児の母
37兆個、皆さん何の数字なのか、わかりますか?
知ってますか?でも知っている方はいなくて大丈夫です。急に言われても困りますよね。
人の細胞の数なんです。
人はおよそ37兆個の細胞でできていると言われています。それぞれの細胞は傷がついたり寿命を迎えたりするとその分だけ分裂して新しい細胞コピーができます。
その際コピーミスによって生まれるのががん細胞です。
そのがん細胞は大人の体の中で一日いくつできているでしょうか?
① 10個以下
② 100個前後
③ 1000個以上
答え)1000個以上。
でもどうして1000個もできているのにがんになる人とならない人がいるんだろうということが不思議ですよね?
1000個以上のがん細胞が毎日できても多くの人が健康を保つことができるのは免疫細胞ががん細胞を見つけて退治しているからなんです。
しかしがんは誰でもなる可能性があるということ。
細胞のコピーミスが積み重なりしぶとく生き残るとやがてしこりが作られていきます。
鈴木先生)免疫を免れたがん細胞はこのようにずっと分裂を繰り返して正常な細胞から栄養を取って奪い取って増していきます。栄養を絶ちたいところなんですけどなかなかそれが難しいんです。なので誰にでもなる可能性があるということを今日皆さん覚えておいていただければいいかなという風に思います。
森)確かにこれを見たらもう誰でもこう可能性としてはある病気なんだなっていうのが分かりますよね。
阿久津)例えば乳がんの場合なんですけど1cmになるのって10年から20年結構かかるんです。
37兆個の細胞から広がってくるのにはだいぶ時間がかかるんですけど例えば2cmになるにはどれくらいかかると思いますか?
よくがんで言いますけど、ステージ1か2の境目って1cmか2cmのところに境目があるんですけどそこで見つけたいなと思うんですけど、そうなるのにどれぐらい時間がかかれると思いますか?
実はたった1年から2年なんです。この1個から増えて1センチになるのに10年から20年なのにそこから今度直径1cmから2cmになるまではこんなに短い期間で先生大きくなってしまうんですよね?
鈴木先生)そうですね。1個のがん細胞は症状がないまま、知らぬ間に10年から20年かけて1cmになったと思ったらそこからスピードが早くなって1、2年で2cmまで。2cmまでは一般には早期がんっていう風に言われるんですけど、2cm以上進むと進行がんとなります。
乳がんの場合は2cm以上でご自身でしこりがあるかもって気づく方結構いらっしゃると言われているんですが、そういったところで見つかるともうすでに2cmを超えているという場合があります。
もちろん治療も小さい方が軽く負担が軽く済むので早期がんのうちに症状がないうちに早期発見検診が重要かなっていうところです。
阿久津)やっぱり検診で見つけた方ってすごく2cmよりも下に見つかる方が多いっていうデータがもうあって、ご自身で見つける方って圧倒的に2cm以上の方が多いんですよということはね、先ほどの先生にもありましたけれども治療もどんどんま重くなっていくということですのでできるだけ早く見つけるということが大事かなという風に思います。
森)女性ならではの病気っていうのも色々あるのかなと思うんですけど例えば、子宮がんとか子宮頸がんとか卵巣がんとか、そういった検診などでどういう風に備えたらいいのかなっていうのをちょっと今日先生に伺いたいなと思っておりました。
鈴木先生)子宮がんは大きく2つあって子宮頸がんと子宮体がんというのがあります。子宮頸がんの方が20代から30代の若い方でもかかるがんで一応検診制度が確立しております。子宮体がんだったり、卵巣がんだったりはこういう風に検診を受けたらいいですよっていう検診制度が有効性がまだ証明されていないので、自治体の検診などでは積極的に行われていないんですけれども、月経とは違う出血があったり腹痛が続くなどの症状があれば産婦人科の受診を勧めています。
さらに子宮頸がんの検診なんですけれどもこの4月1日からですね、準備が整った自治体では30歳から60歳の方対象なんですけれども子宮頸がん原因ウイルスのヒトパピローマウイルス・HPVウイルスの単独検査法というのが導入されてまして感染がなければウイルスへの感染がなければ5年に1回の子宮頸がん検診でもいいですよという風に今後変わっていく可能性があります。
そうなるとちょっと検診の負担も軽くなるかなと。子宮頸がんはワクチンがありますから、対象年齢は小学校6年生から高校1年生の女の子で定期接種は国から補助が出ます。今、平成9年から19年度生まれの女性も年度いっぱいでキャッチアップ摂取が可能です。規定の3回接種を打つためには今月中ですね。今月中に初回接種を始めなければならないんですけれどワクチン接種。20代からは子宮頸がんの定期健診と知って欲しいなと思います。
阿久津)子宮頸がんのワクチンって女性、日本だと女性が取り出たされてますけど男性も受けられます。東京都は男性も対象。男性も受けた方がいいものになるんです。
鈴木先生)そうですね、男性だと陰茎がんとか肛門がんとかそれがあと咽頭がんですね、子宮頸がんのヒトパピローマウイルスが原因なので非常に有効なワクチンなんですよね。
阿久津)子宮頸がんワクチンっていう名前で広まったけれども、本当はHPVワクチンとして広がっていって他の癌も予防できる可能性があるんだよということを知ってもらった方がいいんじゃないかと。頸がんワクチンって言ったら女性のって思っちゃいがちですけどHPVワクチンって覚えとけばいいんですね。そうですね。
もうオーストラリアとかだと接種率がすごく進んでいるので子宮頸がんはほとんどもうないそうです。
鈴木先生)なってます。大変有効なワクチンですね。
森)なるほど、そしてやっぱりどうしても検診などでは見つけにくいような例えば卵巣がんとかそういったものに関してはやっぱりこう自分の体の調子を見て何か変化があった時に必ず受診するっていうことが大事になってくるわけですね。
鈴木先生)そうですね。あの婦人科を受診して子宮頸がん検診を受けた場合は一般的に超音波検査とか年齢によっては子宮体がんの検診もすすめますので、それが発見のきっかけになったりすることがありますね。
森)なんとなく、婦人科ってやっぱりこう行きにくいなとかって思ってしまいがちですけれどもやっぱりそこ躊躇せずに行くっていうことと先生のように女性のお医者さんでいらっしゃる病院などもありますのでやっぱりそういうところに積極的に行くとか、かかりつけ医を持つということが大切ですよね。
体の不調、モヤモヤ・・・気づいて欲しいポイントって?
鈴木先生)更年期だから、ちょっと血が出たかなとか生理不順だから血が出たかなってこう見過ごしているうちに実は重大な病気が隠れていたという方もいらっしゃいますので生理に血が混じる血っていうのは赤だけじゃないんです。黒だったり茶色だったりで腹痛や腰痛がなんか続くなっていうことがあった場合は産婦人科の方を受診することを勧めます。
森)腰痛もなんですね?
鈴木先生)そうですね。腰痛もこの辺の骨盤全体の痛みっていうところですね、分かりました。
じゃこれをサインだと思っていただきたいと思います。
【石狩市に伺います!】
2024年10月5日(土)10時~11時半
石狩市総合保健福祉センターりんくる(参加無料)
『おっぱい2つとってみた がんサバイバーの声』~がんを知ろう~
電話)0133-72-3124(平日8:45-17:15)