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学校給食 異物混入 相次ぐ 児童・生徒に健康被害なし

タウンニュース

異物混入 相次ぐ

相模原市の学校給食で金属片などが混入する事態が年明けから相次いでいる。市の発表によると、2月20日の事案では長さ約10センチの金属片を児童が喫食中に発見したという。いずれも健康被害は確認されていないが、異例の事態に学校給食課は「常に0をめざしている。別々の事案が4件あることは重大なこと」とし、3月中に栄養系の職員や調理員を対象にした臨時の研修会を開くなどし、再発防止に努めたいとしている。

市の発表によると、今年度中に学校給食で異物の混入が確認されたのは4件(金属片3件、ビニール片1件)。金属片の混入は全て小学校給食で確認された。

昨年5月10日に起きた事例ではフルーツ缶の開封時に生じた切りくずが混入。配膳中に見つかった。1月24日には長さ約1センチ・太さ約0・5ミリの金属片が副菜から見つかった。調査の結果、調理器具の洗浄に使った金属製タワシの破片で、教員が喫食中に発見した。

長さ10cmの金属片も

2月20日に発生したケースでは豆腐ハンバーグに2つの金属片が混入。そのうちのひとつは長さが約10センチだったという。このケースでは喫食中に児童が発見し、教員に申し出た。

現在、相模原市内では主に学校用地内にある給食室で調理する単独調理場方式と学校給食センターで調理された給食を対象校へ配送する共同調理場方式を採用。小学校給食で異物混入が確認された3つのケースはいずれも単独調理場方式の学校だった。

また、2月5日には中学校給食で導入されているデリバリー給食で、調理事業者の調理室内で主菜となる肉にビニール片が混入していることが確認されたため当該メニューの提供を見送った。素材の納品時点でビニール片が付着していた可能性が高いという。

「0が基本」だが

学校給食課ではこれまでも他市との情報交換や現場への情報共有、発生事案を受けての改善など対策を講じてきた。「子どもたちの口に入るもの。安心安全な給食を提供できるよう全力を尽くしている。0が基本で1件でもあってはならない」とするが、年明けから異物混入が相次いだことを受け「重く受け止めている」とする。

異例ともいえる事態に同課は管理栄養士や栄養教諭、調理員らを対象にした臨時の研修会を今年度の給食提供の終了後、早急に開催するという。「現場リスクを自分事として捉えられるように徹底し、再発防止に努めたい」としている。

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