都議選で過去最低議席の大敗「自民党に対する“お灸”は終わってない」
6月23日(月) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏と、東京都議選について意見を交わした。
自民党を支持していた若い人が、今支持しなくなっている
寺島アナ「東京都議会議員選挙はきのう投開票が行われて、都議会の第一党の自民党は物価高や「政治とカネ」の問題などで議席を大幅に減らし、当選21人と過去最低の結果にとどまりました。ただ、自民党は無所属で当選した3人を追加公認すると発表しています。一方、地域政党「都民ファーストの会」が31議席を獲得し第一党に返り咲きました。立憲民主党も議席を伸ばし、これまで議席がなかった国民民主党と参政党はそれぞれ複数の議席を得ました。今回の都議選の結果ですが、上念さん、これどうご覧になりますか?」
上念「国民民主が思ったほど逆風でもなかったんですね。0から9ですから」
寺島「そうなんですよ。18人擁立した国民民主党は9議席獲得」
上念「逆に維新と令和と再生の道が全滅だったらしいんで。あと都民ファーストが増えて立民も増えて国民が増えてっていうことで、自民党に行っていた票がこっちに行っちゃったんですかね。まだ自民党に対する「お灸」モードっていうのは終わってないということかな。なんか、今まで自民党を支持していた若い人が、今支持しなくなっているんですよね。その受け皿が維新だったり国民になったり、ブームでぐるぐる変わっていくっていう感じで。でも結果的になんか自民党は変わらずみたいな。まあ、よくないですよね」
寺島「その自民党ですが、政治資金パーティー収入の不記載問題を受けて、幹事長経験者6人の公認を見送って候補を前回より大幅に絞って42人としました。しかし、政治とカネへの不信、物価高への政権批判も影響し、1人区全敗。一方、37人を擁立した都民ファーストの会は小池知事との連携を強調し、1人区、中野区・小平市などで議席を獲得しています。公明党は9回連続の全員当選を目指しましたが、大田区と新宿区で合わせて3人が落選したといいます。そして共産党と立憲民主党ですが、政治とカネや小池都政への批判を前面に掲げましたが、共産党は議席を減らし14議席に。立憲民主党は17議席を獲得したといいます。そして国民民主党は葛飾区などで9議席、参政党も3議席獲得。去年の知事選で次点だった石丸伸二氏が率いた再生の道は議席を得られませんでした。こういう状況ですね」