赤ちゃんは思ったよりも睡眠を必要としている!? 月齢にあわせたNAPSメソッドが必要なワケ【90分周期で9割の子が本当に眠ってくれる!】
赤ちゃんの月齢にあわせてNAPSメソッドをつかいましょう
生まれてから1歳の誕生日まで、1年を通して、NAPSメソッドを実践していく方法は基本的に同じです。
しかし、この1年のあいだに子どもにはいくつかの発達段階があり、ひとつひとつの段階で変化と課題が生じます。
そうした子どもの変化と課題にじょうずに対応できるよう、月齢を細かく区切って、それぞれの時期に適したNAPSメソッドのつかいかたを紹介します。
赤ちゃんの昼寝は1日に何回、何時間すればよいのか、夜は何時間寝ればよいのか、大きくなるにつれてどう変わってくるのか、多くの疑問がでてくるでしょう。
はじめての子育てでなれないことも多く不安を感じると思いますが、NAPSメソッドを実践すれば大丈夫です。
睡眠時間に関しては、ひとつの目安として、NAPSメソッドを試しながら、このあとで紹介する、年間平均睡眠時間の分布表「わたしたちに必要な睡眠時間」と照らしあわせてみるのもよいでしょう。
しかし、この表の数字は、あくまでも平均的な睡眠時間をあらわしているのであって、すべての赤ちゃんがあてはまるわけではないので、あなたの赤ちゃんをこの表の睡眠時間に近づける必要はありません。
表の数字を目標にするのではなく、自分の赤ちゃんがだす眠りのサインにあわせることに集中しましょう。そうすれば、気分よく、効果的に赤ちゃんを寝かしつけることができるだけでなく、赤ちゃんは十分に休めて機嫌がよくなります。
眠りのサインをキャッチして、赤ちゃんが疲れてきたらいつでも寝られるようにすることが一番大切です。
分布表「わたしたちに必要な睡眠時間」
下の表を見ると、赤ちゃんがどれだけ多くの睡眠を必要としているかがわかるでしょう。わたしたちの睡眠時間と比較すると、より顕著になります。
表の数字は、1966年の研究から抜粋したもので、現在、アメリカ国立睡眠財団がすすめている時間と少し違いますが、わたしは、赤ちゃんが生物学的に必要とする実際の睡眠量に近いと考えています。
というのも、この表が、昼寝でも夜の睡眠でも、子どもが必要に応じて好きなときに好きなだけ眠ることが文化的に受け入れられていた1960年代半ばに、赤ちゃんを直接観察して得たものだからです。
出典: Roffwarg, H.P., J.N. Muzio, W.C. Dement: Ontogenetic development of the human sleep-dream cycle. Science (1966); 152:604–619
【出典】『90分周期で9割の子が本当に眠ってくれる!』著:ポリー・ムーア, 監修:成田 奈緒子