保土ケ谷地区 ご近所で助け合いの輪 ボランティアの依頼増
保土ケ谷地区「ご近所隊かりば」(芦田川(あしたがわ)静雄代表)の活動が広がりを見せている。
「ご近所隊かりば」は地域のボランティアで組織されており、同地区の連合自治会、社会福祉協議会、民生委員児童委員協議会、岩崎地域ケアプラザなどが活動を支援している。同団体は地域の高齢化に対応するため「向こう三軒両隣の支え合い、助け合いができるまち」を目指して2020年3月に発足。同団体に登録したボランティアが、日々の暮らしの中での困りごとを抱えている人の手伝いをするという仕組み。依頼者は、岩崎地域ケアプラザ(【電話】045・334・1551/午前9時〜午後5時)に連絡して申し込みをすると、各地区のエリアマネージャーらで現地下見を行い、作業が可能だと判断されると指定日にボランティアが作業を行う。作業は原則2人以上で行い、基本料金は1回500円(部品などの購入が必要な場合や作業が1時間以上かかる場合は別途見積り)だ。
芦田川代表によると、昨年度は30件の作業を行った。今年度は9月6日時点で昨年同期を上回る24件の作業を行っている。内容は草むしり、枝切り、障子網戸張替えなどが主だが、パソコンのメール設定や扇風機の組み立てのほか、ベッド解体なども行ったという。
9月7日には狩場町の80歳女性宅をボランティアが訪問。独居の女性宅の庭に生えた雑草の草むしりを行った。約2時間の作業で45リットルごみ袋20袋分になった。作業後、見違えるようにすっきりとした庭を見た女性は「とってもきれいになった。私にはできないので本当にありがたい」と感謝の言葉を口にした。
同団体は現在、狩場町内の4自治会を中心に依頼を受けているというが、近隣の自治会からの相談も増えているという。現在ボランティア登録は約50人。
芦田川代表は「専門業者に頼むと費用は高額。私たちでできることであればお手伝いしたい。作業を通じて高齢者の見守りにもなっている」と述べた。