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「想像力をカバンいっぱいに詰めこんだら、いざ、出発!」ベルギー出身のジャン=ミッシェル・フォロンの展覧会『空想旅行案内人』大阪で開催

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『空想旅行案内人ジャン=ミッシェル・フォロン』

2025年4月5日(土)~ 6月22日(日)の期間、大阪・あべのハルカス美術館にて展覧会『空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン』が開催される。

この名刺は、ベルギー出身のアーティスト、ジャン=ミッシェル・フォロン(1934-2005)が、実際に使用していたもの。そこには、FOLONの名前とともに、AGENCE DE VOYAGES IMAGINAIRES(空想旅行エージェンシー)と記されている。つまり、空想の旅への案内人を、自ら名乗っていた。

フォロン、ミラノにて1968年(撮影:コレット・ポルタル)

詩的でユーモアに富み、やわらかな色彩とかろやかなタッチで表現されたフォロンの作品は、見る人を空想の旅へと連れ出してくれるとともに、この世界で起きているさまざまなことがらへの気づきをもたらす、豊かなメッセージ性をもそなえている。

「いつもとちがう(雑誌『ザ・ニューヨーカー』表紙原画)」 1976年 フォロン財団蔵 (c)Fondation Folon, ADAGP/Paris, 2024-2025

ベルギーの巨匠マグリットの絵に魅せられ、美術の道を志した彼は、実に多彩な才能を発揮したアーティストだった。アメリカの有名雑誌に挿絵が掲載されたことをキッカケに、その名を世界へと羽ばたかせた。日本を含め各国で展覧会が開かれ、彼自身も世界中を旅して、その経験を創作のエネルギーとしていた。

「月世界旅行」 1981年 フォロン財団蔵 (c)Fondation Folon, ADAGP/Paris, 2024-2025

フォロンの没後20年、彼が生前に設立したフォロン財団の25周年を記念する同展では、フォロンが生み出した絵画や写真、ポスター、彫刻やオブジェ、アニメーションなど約230点を、まるで空想旅行をするような気分で楽しむことができる。道連れのチラシビジュアル「リトル・ハット・マン」とともに、作品の中の世界を見回し、耳を澄ませると、隠された一筋縄ではいかない謎やメッセージに気づけるかもしれない。

「秘密」 1999年 (c)photograph by Fernandez フォロン財団蔵 (c)Fondation Folon, ADAGP/Paris, 2024-2025

2025年1月11日(土)~3月23日(日)には名古屋市美術館でも開催。チケットはイープラスにて販売中。

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