『ザ・バットマン』を新DCUバットマンにしてしまうという案、ジェームズ・ガン「考えた」
映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)でロバート・パティンソンが演じたバットマン/ブルース・ウェインを、新DCユニバースのバットマンとして招き入れる?この大胆なアイデアを、DCスタジオのジェームズ・ガンは実際に検討したことがあるという。
現在DCユニバース(DCU)では世界観を一新する完全リブートが行われており、2025年夏には映画第1弾『スーパーマン』が登場。新生スーパーマンが登場した後には、同じく新しいバットマンの映画『The Brave and the Bold(原題)』も予定されている。
一方、DCスタジオはメインシリーズとなるDCUのほか、独自の別世界を描く作品をDCエルスワールドと区分し、『ザ・バットマン』続編を2027年10月に。つまり、パティンソンによるバットマンと新DCUバットマンが同時期に混在するという、少々ややこしい事態を迎えることになる。
そのため新DCUでは、また別のバットマン俳優を探してくるのではなく、ファン評価も高いロバート・パティンソン版を迎え入れて迎え入れてしまえばよいのではないか?このアイデアについて、DCスタジオ代表のジェームズ・ガンは「考えたことはあります」と米にて明かしている。「答えにくい質問です」としつつも、「あらゆることを考えます。全てのことを話し合います」とコメントした。
それぞれのストーリーが独自性を持つことを尊重するガンは、「DCUとエルスワールド、両方のストーリーを語ることに注力しています」「エルスワールドのストーリーには自由さが欲しい」と続け、DCでは原作コミックにも自由なエルスワールド作品が豊富にあると魅力を説いてる。
一方、『ザ・バットマン』側のマット・リーブス監督も、このアイデアへの是非について「筋が通っているかということに尽きますね」と回答。「私には語りたいストーリーというものがある。エピック・クライム・サーガです」と、『ザ・バットマン』ユニバースの総称を挙げながら、「これをやっていくのが僕にとっては重要事項ですし、ジェームズとピーター(・サフラン、DCスタジオ共同代表)もとても良くしてくれています。やらせてもらえていますからね」と、シリーズの継続こそが至上課題であると説明。「将来がどういうものになるのかは、私からお話しできないんです。わかりませんし。私の頭は今、『ザ・バットマン Part2』の撮影のことでいっぱい。それが一番大事ですからね」。
なお、新バットマンはDCU第1弾であるアニメシリーズ「クリーチャー・コマンドーズ」ですでにカメオ登場済み。新たなバットマンではオリジンを省略し、ユニバースに存在するものとしてという。
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もしも本当に『ザ・バットマン』のバットマンをDCUに招き入れるのなら、それは映画の世界観ごと採用するということになる。同作で描かれるゴッサム・シティは暗く陰鬱だったが、メトロポリスが舞台の『スーパーマン』予告編は比較的明るい印象。さらに『ザ・バットマン』ではリドラーやジョーカーといったヴィランや周辺キャラクターも登場済みで、スピンオフドラマ「THE PENGUIN-ザ・ペンギン-」も展開した。
マルチバースか何かを通じて、パティンソン版ブルース・ウェインだけが新ユニバースに引っ越してくるというのも荒唐無稽で、あのキャラクター像にはマッチしない。合流させるためには、さまざまな整合性をつける必要がありそうだ。
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