【夏】4月24日の新宿の最高気温が28度だから、駅そばで素麺を食べてみた / 立ち食いそば放浪記:第334回
雲一つない晴天。すっかり暖かくなった日差しが心地いい。そう、暖かくなった……暖か……く……? いや、アチーよ! 今週のウェザーニュース(tenki.jp)によると、4月24日の新宿の最高気温は28度! 張り切りすぎィィィイイイ!!
ヤバくなれるのは誰……? 俺! 俺! 俺俺俺俺!! 新宿はもはや夏。というわけで、素麺が食べられる新宿駅の駅そばに濡れたまんまで入っちゃった!!!
・日差しが眩しすぎたから
失礼。新宿が夏すぎて勢い余って湘南の風になってしまったが、そんな私(中澤)が入った駅そばとは東口改札出てすぐのところにある『信州そば本陣』だ。
名前だけ見ると、固い雰囲気の立ち食いそば屋を想定する人も多いだろうこの店。しかし、メニューをよく見ると、ラー油が入ったそばがあったり、サラダそばがあったり、そもそもオススメメニューがラーメンだったり、謎に攻めていることは以前の記事でお伝えした通りだ。
・冷めないでsummer dream
そんな信州そば本陣で券売機を見てみると、機械の上に大きいメニューの実物写真が貼られていることに気づいた。オススメ的な感じだろうか? そこでその写真をよく見てみたところ……
思いっきりそうめんだ!!!
その名も「冷しゆず胡椒そうめん(税込700円)」。素麺って麺と薬味だけのパターンも多いけど、豚肉がたっぷり乗っているのが良い。考えてみると、豚肉は夏バテ予防に効果的って言うし、なかなか合理的なメニューである。
・素麺のreason
食べてみると麺はかなり弾力がある。韓国冷麺まではいかないんだけど、素麺にしてはしっかりと歯ごたえがある方だ。ゆえに、食べごたえもアリ。
ただ、そんな麺より個性的なのはつゆかもしれない。つゆの塩辛さが強いのである。麺つゆ的な甘みは感じず、どちらかと言うと、冷しゃぶねぎ塩ダレに素麺が入っている印象。ブラックペッパーも入っているらしく、柚子胡椒と別に柚子も入っているため、後味のキレが鋭い。
素麺は素麺でも、やはり攻めている。『信州そば本陣』のオリジナリティーは素麺においても健在であった。昔からここにあるこの立ち食いそば屋。立ち食いそば激戦区の新宿で生き残っていることには理由があるのかもしれない。
・過ぎ去ったseason
なお、『信州そば本陣』があるのは、新宿ルミネエストの「FOOD POCKET」という飲食店が集まったスポットだ。巨大な駅の片隅に隠れたほんの隙間みたいな空間なのだが、この一帯だけ今も平成初期に取り残されてるみたいな雰囲気が漂っている。
アルタも閉店し、変わっていく新宿駅の中で、時の隙間に入ったような錯覚を覚える雰囲気も今となってはレア。そばだけではなく、色んな意味で味わい深い店と言えるだろう。
・今回紹介した店舗の情報
店名 信州そば本陣 ルミネエスト新宿店
住所 東京都新宿区新宿3-38-1 ルミネエスト新宿B1
営業時間 7:00~22:00
定休日 無休
参考リンク:ウェザーニュース「東京都新宿区の2週間天気予報」
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.