小学生らが造船所など東広島市内3つの工場を訪問 市の工場見学バスツアー
 市内3企業の工場を見学するバスツアーが7月24日と30日に行われ、市内の小学5~6年生ら計約80人が参加した。東広島市などでつくる市雇用対策協議会が、ものづくりのおもしろさや企業の知名度を向上させようと企画し、今年で2回目。
 30日は、造船会社の新来島広島どっく(同市安芸津町三津)と総合水門メーカーの豊国工業(同市西条町御薗宇)を約40人が見学した。
新来島広島どっくでは、山野照男(やまの・てるお)副工場長が、船の種類や船を造る工程、船舶輸送の利点、働きやすい環境整備などを質問形式で分かりやすく説明。子どもたちは、200㍍の船の船底に1~2㌢の薄い鋼板が使用されていることに驚いたり、進水式の動画で支綱と呼ばれるロープが切断され、巨大な船が海へ滑り出していく様子に見入ったりしていた。
この後、ヘルメットを装着して2班に分かれ造船所へ移動。子どもたちは、船のブロック組み立てや溶接、塗装作業、船のつり上げに使用するジブクレーンなどの説明を聞き、熱心にメモを取りながら船体の建造工程を見学した。
市立高屋西小6年の田中維人(たなか・ただと)さんは「船に名前があり国籍も決められていることを知ることができた。将来は、ものづくりができる仕事に就きたい」と笑顔。山野副工場長は「造船には未来がある。造船業について知り、興味を持ってほしい」と話していた。
24日は、新来島どっくと老舗壁紙メーカーのクレアネイト(同市高屋町高屋台)を別の40人が見学した。 (山北)
プレスネット編集部