「釣りガールは幻だった?」元釣り具屋店員がバラす釣り業界の裏話3選
元釣具屋店員の筆者が、釣り業界の裏話をこっそり教えます。「釣りガール」「人気ルアーの在庫」の秘密を紹介。
「釣りガール」は幻
まず初めに、この話は熱心な男性読者諸君の希望を打ち砕く話であることを断っておく。タイトルにある通り、釣りガールは幻である。社員として4年半、釣具店に勤めたがその期間の間に男性の同伴ではなく釣りをしたくて釣具屋に来たという女性はほぼ皆無であった。
たま~にマダム(ご年配の方)は来店されるが、残念ながらガールと呼称されるような年代の女性が一人で釣具屋に来ることはほぼ無いに等しいようだ。
無論、釣り場で出会う事も限りなく低い確率だろう。釣りでの出会いを切望するのなら、女性ではなく魚との出会いにすべきだろう。そんな真摯に釣りに向き合う貴方にはいつか爆釣が訪れるはずだ。
「在庫が無い」は本当
人気ルアーの入荷タイミングになると、お客様に在庫をよく聞かれる。中には、無いと言っても信じていただけない方もいらっしゃるのだがないものは無いのだ。
陳列棚の下にあるストックボックスをご覧になられる方もいらっしゃるが、そこにあるのは陳列用の什器と発注しすぎて入りきらなかった定番商品のストックだけだ。
裏に隠してる?
裏に隠してるんじゃないか!と言われる方もいらっしゃる。ご名答だ。たまに裏にあることもある。
だが、その在庫は初期不良の返品予定品だったり、クレーム対応品だったりと表に出せない理由のあるものなのだ。可能なら差し出したいのだが、そうできない事情があるのだ。
また、珍しいケースだがメーカーに○月○日○時から発売してくださいと指示されている場合もある。そういう場合はメーカー指示に従うので、指定の時間までは商品棚には出さない。
正確な入荷時期は分からない
釣具店に商品が入ってくるルートはいくつかあり、主なのがメーカー直送、問屋を経由するルート、他店からの移動等。ここに運送会社の都合などが絡む。それゆえに人気商品などは頻繁に入荷時期の問い合わせが来るが、はっきりとお答えするのは難しい。
別にボカシているわけではない。ダイワ、シマノの大手メーカーではあまりないことだが、小規模なルアーメーカー等の商品で、メーカーの拠点から遠い地域の釣具屋だと発売予定からかなり遅れて入荷することがある。ここらへんは店員も読めないので、予約可能商品なら予約注文してもらうのが一番確実だろう。
買えないことも想定する
基本的にお客様に話すことのできない情報以外は聞かれたことは答えられる。この商品が欲しいとご相談頂ければお店によるが他店や問屋の在庫を探すことも出来る。だが、一部人気ルアー等の入手困難品は取り寄せ・取り置き・注文不可のケースが大半なので意に沿えない可能性があることも念頭に置いておこう。
<檜垣修平/TSURINEWSライター>