母「遺言書、書かされちゃったのよね!」え!?今なんて言いましたか #母の認知症介護日記 218
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
ワフウフさんが母・あーちゃんのもとを訪ねると、あーちゃんはまた昼寝中。起こして散歩に連れ出す途中で、ワフウフさんはスタッフルームに寄ったのですが、別の部屋からおじいさんやおばあさんがゾロゾロ出てきて鉢合わせになりました。すると、その中にいた、ワフウフさんが要注意人物だと感じていたおばあさんが、険しい顔であーちゃんに近づいて怒鳴ってきたのです。話を聞くと、どうやらあーちゃんは施設でカラオケに誘われていたことを忘れてしまったようです。すぐに謝ったあーちゃんでしたが、おばあさんは激怒して許してくれそうにもありません。横で見ていたワフウフさんは、あまりの意地悪な態度に、ドン引きしていました。
新たな遺言書を作成
あーちゃんが施設に入居して3週間がたちました。あーちゃんは、訪ねるたびに父が場所を知らないかどうかを確認し、怒り狂った父は何をするかわからないと不安そうに言います。しかし、そうかと思えば「きっと狂ったように私のことを探しているわね」とちょっとうれしそうに言う様子も見られ、見つかりたくはないけれど、探していてほしいという複雑な乙女心が見え隠れしています。万が一父が訪ねてきたときのことを考えて、ワフウフさんは施設長さんと改めて話をしましたが、事前に共有しているはずの父の情報が共有されておらず、ビックリ……。確認してよかったと、胸をなで下ろしました。
私たちが姉妹であーちゃんのもとを訪れた日。あーちゃんは自ら施設のイベントに参加していました。また、提携している病院の訪問診察のおかげで、施設内で糖尿病の薬の処方やインスリン注射が完結し、施設での生活もかなり順調そうです。
これまで、何度も施設に足を運んでいるのですが「部屋を見るの初めてよね?」と言われてしまった私。
久しぶりならまだしも、つい最近も来ているのに……。
おまけに、すっかり私の中で要注意人物となっているおばあさんにも顔を忘れられていたようで、地味にショックです……。何回かお話ししているんですけどね……。
先日、あーちゃんにもう何度目かわからない「父があーちゃんの財産を狙っている話」をしていたときのこと。すでに「遺産は娘たちに」と遺言書を書いていたのに、それを無理やり父が「遺産はすべて父ひとりに」と書かせようとしたことを話していて……。
これまで「嫌よ!」と断っていたと聞いていたのが「書かされちゃった」という話に変わっていました。
驚く私の様子を見てマズイと思ったのか、あーちゃんは……。
こんなふうに取りつくろっていましたが……。
今のあーちゃんに「絶対」はありません。書かされてしまっていても不思議はないと思い、念のためもう一度最新の日付で遺言書を書いてもらうことにしました。
怖いくらい静かな父が何をたくらんでいるのかはわかりませんが、もしかして父にすべて遺産を渡すという公正証書遺言を作っているから静かにしているのでは……? と考えてしまいます……。
あーちゃんの施設は、提携している病院の先生の訪問診察日があり、施設内で糖尿病の薬の処方とインスリン注射をしてもらえるようになりました。そして、施設内のイベントにも自ら参加する様子が見られ、なかなか順調です。私たち姉妹も、こまめに様子を見に来ていたのですが、入居からしばらくたって、あーちゃんに「ワフウフちゃんは、お部屋を見るのは初めてよね?」なんて言われてしまい、衝撃を受けました……。
そんなあーちゃんは、認知症がわかる前に「遺産は娘たち2人で分けてほしい」という内容の遺言書を私たちに渡していました。しかし、父から「遺産はすべて父ひとりに渡す」という内容の遺言書を書かされそうになったことがありました。ただ、これが未遂で終わっているのか書かされてしまったのか、あーちゃんの言うことがコロコロ変わっていて、判断できません……。
そこで、念のためということで、もう一度最新の日付で遺言書を書いてもらうことにしました。とはいえ、本当に父の言う通りにあーちゃんが遺言書を書いていて、それを父が公証役場で公正証書にしていれば、そちらが有効になってしまうのですが……。突然いなくなったあーちゃんを、積極的に探す様子がない父を見ていると、もしかしたら父にすべて遺産を渡すという公正証書遺言を作ったのでは……? と考えてしまいます。あーちゃんの財産、しっかり守れますように……!
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あーちゃんの記憶がかなり怪しくなっていて、もう「絶対」と言い切れることがない状態になっています。少しでも不安なことがあるなら、今のうちに動けることは済ませておくと安心ですね。父に居場所が突き止められていない今のうちなら、邪魔される心配もなく進められそうです。
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