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マイケル・フォス「マイケル・シェンカーとはとても素敵で心地好い仕事上の関係を築くことができた」

YOUNG

マイケル・フォス

マイケル・シェンカーの本誌10月号インタビューにもあるように、ゲスト・ミュージシャンの手配からレコーディング&ミキシングまで、『MY YEARS WITH UFO』では共同プロデューサーとして八面六臂の働きを見せているマイケル・フォス。ここ10年以上、シェンカーが健全で安定した創作活動を行なえているのは、ひとえにそれを全面的に支えるフォスの存在があってこそ。アルバムの制作過程、現在のシェンカーとの関係をフォスに訊いた。

1980年以来ずっとシェンカーのファンだった

YG:近年のマイケル・シェンカー作品において、あなたは欠かせぬ存在になっていますが、そもそもシェンカーとはどのような経緯で知り合ったのですか? あなたは2000年代初頭にゲイリー・バーデン(vo)とシルヴァーを結成していたので、その繋がりですか?

マイケル・フォス(以下MV):まさにそれだった。2000年代にゲイリー・バーデンと僕でシルヴァーのアルバムを複数枚作り、その後ゲイリーはソロ・アルバムを作ったんだけど、そのうちの1枚にマイケル・シェンカーがゲスト参加したんだ(註:2006年発表のバーデンのソロ作『AGONY & THE XTASY』収録曲「Let Me Down」にシェンカーが客演)。2003年か2004年のことで、正確な年は憶えていないけど、そこで僕達はデモ作りやレコーディングに取り組み始めたんだよ。僕がマイケルと一緒にやった最初のレコーディングは、(シェンカー/バーデンの)『GIPSY LADY』(2009年)だった。それ以降は彼のすべてのアルバムに関わっているから、凄いことだ。マイケルと僕が一緒に仕事を始めてから、もう15年くらい経つんだ。

YG:2008年に発表されたマッド・マックスの『HERE WE ARE』にも、シェンカーが「Higher And Higher」で参加していましたよね?

MV:マッド・マックスのアルバムでは、僕達は一緒に曲を作った。彼はリフを持ち寄っただけで、プレイはしなかったけどね。

YG:シェンカーと初めて会った時の印象は?

MV:僕はずっとファンだったんだ。15歳の時にはもうギターを弾いていたけど、フライングVが欲しいとずっと思っていた。僕が初めて聴いたマイケルのアルバム(『THE MICHAEL SCHENKER GROUP』)がちょうど出た頃で、サイモン・フィリップスやゲイリーが参加していた。最初っから僕はファンだったんだ。UFOは聴いたことがなかったけどね。『THE MICHAEL〜』しか持っていなかったんだ。後になってから遡って、UFOの素晴らしい作品の数々を知ったけど、始まりは(『THE MICHAEL〜』がリリースされた)1980年だった。その頃、ギブソンのフライングVを手に入れたかったけど、結局手に入れることはできず、別メーカーのものを手に入れて、それを弾こうとしたんだ。でも、僕にフライングVは合わなかった。素晴らしいギターだとはずっと思っていたけど、あれはマイケル・シェンカーのものだったんだ。僕はコピー・モデルを持っていたけど、むしろストラトキャスターやレスポールの方が好きだった。

YG:ファンだったということで、シェンカーに会えた時の興奮はひとしおだったのでは?

MV:もちろんさ! あれはとてもスペシャルな体験だった。自分のアイドルが目の前に立っていて、「一緒に音楽をやらないか?」と言われたらね! それまでマイケルについてはいろんな噂を耳にしていたけど、彼とはとても素敵で心地好い仕事上の関係を築くことができた。それが友情だとは言わないけど、仕事上の関係はこの15年間、生産性がとても高いし、リスペクトに満ちている。僕達は一緒に曲を作り、一緒に歌い、一緒にプレイしているんだ。

YG:あなたが聴いたシェンカーの最初のアルバムは『THE MICHAEL〜』だったとのことですが、それ以前のUFOでのシェンカーの成功はドイツでも話題になっていたのではないですか?

MV:1973年の僕は8歳だったから、まだロックを聴いていなかった。でも、ゲイリー・バーデンが参加した大好きなMSGの1stアルバムを1枚買うと、「これは素晴らしい! 彼は過去に何をやっていたのかな?」と思い、『PHENOMENON』、『FORCE IT』、『LIGHTS OUT』といった昔の(UFOの)素晴らしいアルバムを聴くようになったんだ。そして、『STRANGERS IN THE NIGHT』を聴いて凄く感動し、さらに好きになった。とてもパワフルかつメロディックなギター・プレイで、僕が好きな自己表現がそこにあった。というわけで、僕は彼の大ファンだったんだ!

〜続きはヤング・ギター2024年10月号でお楽しみ下さい!

(Pic: Courtesy of Michael Voss)

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