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空き家再生 利活用で価値創造 三浦市三崎町 レトロな建物に一目惚れ サイクリストのオアシス開設

タウンニュース

愛用のペニー・ファージングとポーズを取る門脇さん

三浦半島の突端、三崎の下町商店街に昨年1月、24時間利用できる自転車乗り専用のクラブハウス「ヴェロ・スタシオン三浦」がオープンした。コンセプトは「サイクリストが集うオアシス」。遠方からロードバイクを駆って城ヶ島などを訪れた人が気軽に立ち寄って休憩したり、愛車のメンテナンスをしたりする自由な空間を提供している。

開設したのは葉山町でビンテージ自転車の専門店「葉山自轉車(じてんしゃ)市場」を営む門脇大作さん。かつてはロードレーサーとして活動していた時期もあり、その手のタイプを扱っていたが、速さや軽さばかりを追い求める世間の風潮に疑問を感じるようになり、「ずっと連れ添える自転車の販売に切り替えた」。同時に街の雰囲気とも融合した店舗づくりを考えるようになり、惹きつけられたのが昭和の時代を真空パックしたようなこの商店街。物件を探しはじめたところ、理想とするレトロな建物に出会った。

クラブハウスをオープンする1年前まで寿司店だったここは、不動産店から大正〜昭和初期につくられたものだと聞かされており、当時の外観や内装を上手に残しながら、「半分外注、半分DIY」で完成させた。こだわったのは正面の入口。門脇さんの愛車であるペニー・ファージング(前輪と後輪の直径が大きく異なる旧式自転車)を置いたときに様になるよう、古い扉を持ち込んでリメイク。2階の窓柵もアンティークなものを探し出して取り付けた。

下町商店街はシャッター通りになりつつあるが、「新しい空気を持ち込みたい」と気を吐く門脇さん。昨年末には城ヶ島公園を会場にして、ミニベロと呼ばれる折りたたみ自転車の愛好家を集めたファンイベントを開くなど、多様な自転車の楽しみ方を提案しながら地域活性や観光振興につなげていく方策を探り始めている。

目下の課題はクラブハウスの収益化。サイクリストに三崎での過ごし方をセットにして発信することで利用者を増やしていく考えだ。

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