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地域愛で糸島を地方創生のロールモデルに!イトシマ株式会社が目指す糸島サイエンス・ヴィレッジの構築

meets糸島

糸島市は豊かな自然環境に恵まれた地域でありながら、福岡市と隣接する便利な立地であることから、多くの可能性を秘めています。

2024年6月に設立されたイトシマ株式会社は、そんな糸島市を拠点に、地域創生を目指したまちづくりを進めています。

今回は、元行政職員であり、現在はイトシマ株式会社の広報担当をしている三嶋様に、会社の設立背景や活動内容、糸島市が抱える課題と未来についてお話を伺いました。

イトシマ株式会社は、知れば知るほど糸島市の未来が楽しみになる企業だった!

イトシマ株式会社とは?

———イトシマ株式会社とは、どんな会社ですか?

イトシマ株式会社は、糸島サイエンス・ヴィレッジ構想を実現させるための事業主体として、2024年6月に設立されました。

糸島サイエンス・ヴィレッジ(以下「SVI」)は、多様な分野の企業、研究者や学生が集まり、新しいまちづくりを研究・実装するための場所です。糸島市の長期総合計画の重点プロジェクトとして掲げられていますが、民間主導で進められているのが特徴です。

九州大学伊都キャンパスの隣接エリアにある広大な未活用地をに、ゼロからまちを創る壮大な取り組みです。

———具体的な活動内容について教えてください。

SVIの実現に向けて、SVI推進協議会とともに清掃センター跡地(志摩馬場)を拠点に、再生可能エネルギーやローカル5Gの活用、直流給電といった最先端技術の実証実験を行っています。

ここは、まちづくりの拠点となる約1ヘクタールの場所で、通信、デジタル、エネルギーのインフラに関わる実験を展開しており、訪れる企業、研究者、学生の皆さまなどが先端技術に触れる機会を提供しています。

———まちづくりの活動について詳しく教えてください。

私たちは、生成AIを主軸においたまちづくりを進めています。

ご存じのとおり、生成AIは日々著しい進化を遂げています。AIがAIを作り出す時代もそう遠くはないのです。そのため、私たちの働き方や学び方が大きく変わるとともに、社会のあり方やまちづくりの方法も変化していくと推測しています。

だからこそ、その進化に対応できるような体制を整える必要があると考えています。

代表である平野友康は、ITのソフトウェア開発やメディアクリエーターとしての経験を持っていて、地方創生のモデルケースを作るための場所として糸島市に可能性を見出し、覚悟を持って移住しました。

三嶋様は、行政職員時代に、「SVIまちづくり構想」と平野氏の姿勢に触発され、平野氏と共に民間の立場でまちづくりを行うと決意。

行政の経験を生かし、仲間たちと沢山の市民の皆さまを巻き込んで、行政と民間の強みを組み合わせた新しいまちづくりを実現していきたいと語っていました。

糸島市に求められていること

———現在、糸島市にはどのような課題がありますか?

SVI周辺で考えると、糸島市に住む学生たちが楽しむ場所やアルバイトをする圧倒的に場所が少なく、学生生活をより充実させる環境が必要だと感じます。

駅から少し遠い場所に住んでいる学生も多く、交通利便性の改善も求められています。

———そのような課題をどのように解決していきたいですか?

私たちは、SVIに研究施設だけでなく、学生街や人々が食事をしたり遊んだり交流したりする場所をつくり、インターンシップやスタートアップに挑戦できる環境を整えることで、若者たちがもっと糸島に住み、働き、人生を楽しめるようにしたいと考えています。

今後のイトシマ株式会社について

———これからの活動が注目されるイトシマ株式会社ですが、今後どのような取組を行う予定ですか?

スモールスタートではありますが、3年後にはSVIエリアに建物が建ち始め、具体的な進捗が目に見えるようになることを目標に取り組んでいます。

たくさんの方々と一緒にゼロからまちをつくるため、現在は企業や研究所の皆さまへのお声がけをしているところです。

また、2024年10月に「SVIまちづくり学校」を開校し、糸島市に関わる皆さまに生成AIの便利さや活用の意義についても発信しています。なぜなら、一人ひとりが日常生活のさまざまな場面で生成AIを活用することで、単なる業務効率化ではなく、物事の本質に向き合うことができるまちになるからです。この一人ひとりの改善の積み重ねが積極的に糸島を「善きまち」にすることに繋がると確信しています。

今後も、イベントなどを通して、糸島市に生成AIネイティブの方が増えるよう努めていきたいです。

生成AIを活用することで、地域の産業や事業改善が進むことを期待しているとのこと。イトシマ株式会社は、これからの技術を積極的に取り入れ、地域の未来を創造していくそうです。

三嶋様からみた、糸島市とは?

———三嶋様から見た糸島市とは、どのような場所ですか?

実は、私は糸島から離れたことがないんです。都会への憧れはゼロ。それくらい糸島は私にとって自然で居心地のいい場所です。

他の地域の人からは『海がきれい』『夕日が美しい』『人が温かい』と褒められることが多いですが、私にとってはそれが日常になっていて、改めて糸島の魅力を実感することもあります。

そんな糸島の自然や伝統など多くの魅力を守りつつ、変化に対応して進化し続けるまちをつくっていこうと思います。

自然豊かな環境と、程よい規模のコミュニティが心地よいと感じているそうです。

また、地域のつながりが強く、人と人との関係性が丁度よい距離感で保たれている点を特に魅力的だと語っていました。

取材した感想

今回の取材を通して、糸島市のポテンシャルを感じることができました。未開拓の場所がまだまだある糸島市。これからどんな地域になっていくのかを想像し、ワクワクしました。

「生成AIでまちづくり」は難しく聞こえる言葉かもしれませんが、私は、理想のまちを解像度高く実現することができる手法だと思っています。

今回の取材で感じた糸島市の可能性が、これからどんな形で現実となっていくのか、とても楽しみです。

INFORMATION

店名:

イトシマ株式会社

住所:

福岡県糸島市志摩馬場846番地2

Web:

https://itoshima.co/

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

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