【横須賀 観光スポットレポ 】月見台住宅* - 住居と店舗を兼用する「なりわい住宅」の魅力
JR田浦駅から歩いて約10分の場所にある「月見台住宅*」
かつて市営住宅として開発されたこの土地は、現在では「なりわい居住のまち」として再生されています。
今回は「なりわい住宅」として発展する、月見台住宅の魅力を紹介していきます。
月見台住宅について
1960年に市営住宅として開発された月見台住宅は、2020年に市営住宅が廃止された後は無人の状態が続いていました。
その後2023年に株式会社エンジョイワークスが活用事業者として採決され、官民連携事業として「ヴィンテージ&クリエイティブ」をコンセプトに「なりわい住宅」として整備され活用されています。
「なりわい住宅」とは住居と店舗を兼用した住宅のこと。
住居だけでなく店舗を兼用とすることで訪れる人が増え、街の賑わいにつなげていきたいとの思いがあります。
月見台住宅が街の魅力のひとつとなり、横須賀市全体の発展へとつながっていくことが期待されます。
月見台住宅へ行ってきました
緑が豊かで静かなJR田浦駅から、ゆるやかな上り坂を登っていくと月見台住宅の看板が見えてきます。
ちょっとしたゲートのようになっていますが、自由に出入り可能。
行き交う人とあいさつを交わし、アットホームな雰囲気の漂う場所です。
集会所には月見台住宅の成り立ちや店舗のショップカード、地図などが並んでいます。
トイレもこちらにあるので安心。
エリア分けされた住宅内では、飲食店やサロン、民泊など様々な店舗が営まれています。
住民専用スペースも充実
オリジナリティ溢れるお店が並ぶ理由には、入居時に店舗を自分好みにリフォームできるという背景があります。
物件によってリフォームの段階がレベル分けされており、手の掛け具合や予算に合わせて選ぶことができます。
住宅と一緒になっていることで、コストを抑えてオリジナルの店舗を開くことができるのが大きな魅力。
初めてお店を持つ人や、好きなことを仕事につなげた人も多いとのこと。
共用部には居住者と民泊利用者が利用できる浴槽やサウナ、ランドリールームが完備されていて、生活面でも快適に暮らせそうです。
ハーブと発酵の店「木花 mocca」でひと息
住宅内を散策していると素敵なお店を発見。
庭先に植えられたハーブに惹かれ、「木花 mocca」に入店してみました。
お店のメニューにはハーブティーやカフェインレスコーヒー、甘酒を使ったスムージーなど身体に優しいメニューが並んでいます。
週末はスイーツやフードの提供もあるようです。
その中でも気になったのが「庭のハーブティー」というメニュー。
「体験」を大切に、お庭で育てられているハーブをその場で摘んでハーブティーにして提供してくれます。
ハーブの種類や風味など、お話を聞きながら選ぶことができるのでハーブの知識が全くない私も安心して注文することができました。
採れたてのフレッシュなハーブで淹れたハーブティーは想像以上においしく、上品で落ち着く味わいです。
木花 moccaでは、発酵やハーブに関するワークショップも行っているそう。
お気に入りのお店が見つかるかも
高台にある月見台住宅からは東京湾が見え、気持ちのいい風を感じられます。
現在は47戸のうち43戸が入居(入居準備)中で、ゆったりとした落ち着いた雰囲気を楽しむことができました。
目的のお店がある場合は、店舗ごとに営業日の設定が異なるので事前にチェックしていくことをおすすめします。
ただ、住宅までは細い道も多く、駐車場はないので公共交通機関の利用を推奨しています。
12月13日、14日にはクリスマスマーケットも開催されるそうです。
JR田浦駅からの道のりはゆったりと歩くのにちょうどよく、お散歩がてら立ち寄ってみてもいいかもしれません。
ちょっとした気分転換にも、お気に入りのお店が見つかることでしょう。
月見台住宅
営業時間
店舗により異なる
アクセス
JR田浦駅より徒歩約10分
住所: 神奈川県横須賀市田浦町1丁目54
駐車場:なし