かなごてファーム 「ソーラーウィーク」優秀賞 開成町長に受賞報告
合同会社小田原かなごてファーム(小田原市成田)の小山田大和代表が12月11日、開成町役場を訪れ、山神裕町長に2024年度「ソーラーウィーク大賞」優秀賞の受賞を報告した。
一般社団法人太陽光発電協会が昨年度から行っているソーラーウィーク大賞は、法人や組織などを対象に公募し、学識経験者による審査を経て、地域貢献や他の模範ともなる太陽光発電の普及拡大に資する事業・取組を表彰するもの。10月に都内で表彰式が行われた。
耕作放棄地の解消や再生可能エネルギーの普及促進に取り組む同社。その一つとして、農地に太陽光発電パネルを設置しその下で農作物を育てる「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)」を展開している。
準大賞にあたる優秀賞に選ばれた同社の事業は、「広域連携(酒匂川流域循環共生圏)による営農型太陽光発電を基軸にした食エネ自給のまちづくり」。県西部の2市8町を「酒匂川流域圏」として、発電事業を通じた農業の再活性化や次世代人材育成、広域的な食エネ自給の仕組みづくりなど、地域に根差した事業展開が評価された。
山神町長から激励の言葉を受けた小山田さんは、「ソーラーシェアリングが一つの市民権を得てきたと感じています。引き続き耕作放棄地の解消や農業振興など地域課題の解決に取り組んでいきたい」と抱負を述べた。
町内では、同社による「開成あじさいの里ソーラーシェアリング」(パネル容量121kW)が12月に完成し、来年1月の稼働を予定している。それに先駆け今年7月には、両者で「災害時におけるソーラー発電設備による電力供給に関する協定」が締結されている。