鐘楼新築へ寄付募る 年末竣工予定 名張・弥勒寺
「地域に希望と安らぎ」
鐘の音が、地域に希望と安らぎをもたらしてくれると願って―。三重県名張市西田原の弥勒寺(岩本善雅住職)では、梵鐘の新造と鐘楼の新築を進めており、護持会を中心に組織した鐘楼建設委員会が広く寄付を募っている。鐘楼の竣工は年末を予定している。
天平年間の736年に円了上人が創建したと伝わる同寺には、平安期の作とされる木造聖観音立像、木造十一面観音立像(ともに国指定重要文化財)、本尊の薬師如来坐像など数多くの仏像があり、“仏像の宝庫”としても知られる。初夏には裏山のアジサイが見頃を迎え、多くの参拝者を迎えている。
数年前から建設に向けた機運が高まってきたといい、晴れた日には東に青山高原も望める本堂正面に鐘楼を建てる予定。護持会総代長の家里英夫さんは「地域の皆さんにとって大切な、心のよりどころとなる場所。梵鐘の新造と鐘楼の建立が、ここに集まる全ての人たちが心を一つにするきっかけになれば」と期待を込めて話した。
受付は1口1万円からで、10万円以上の寄付者は梵鐘に氏名と金額を刻印する。振込先は「伊賀ふるさと農協名張東支店 宗教法人弥勒寺護持会 会計 杉尾正晴」、口座番号は「普通6403203」。申込期限は6月30日。
問い合わせは同寺(0595・65・3563)へ。