「めちゃくちゃエモい」「とても美しく貴重です」 1.3万人が見とれた〝初夏の田園風景〟
2025年も春が終わり、初夏がやってきている。そんな今の季節ならではの光景が、5月10日、Xに次のような写真が投稿され、話題となっている。
暮れなずむ空の下、満々と水を湛えた田んぼ。その向こうには、3両編成の列車が進んでいる。
列車を中心に上下に広がるぼんやりとした夕焼けが、なんとも印象的だ。
Xユーザーの「ポムの蒼。(ポムノアオ)」(@pomu_iyashi)さんが投稿したこの写真には、1万3000件を超える「いいね」(5月13日時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「美しいです!!」 「ほんと最高」 「素敵すぎる」 「幻想的ですね」 「めちゃくちゃエモい」 「うっとりします」 「車窓の光が際立って美しいです」 「夕焼けの残る景色も素敵です」 「ジブリの世界みたいです」
多くの人の心を鷲掴みにしてしまったようだ。
Jタウンネット記者は投稿者「ポムの蒼。(ポムノアオ)」さんに詳しい話を聞いた。
初めて訪れた場所で、「切なく初夏を感じました」
「ポムの蒼。(ポムノアオ)」さんによると、撮影した場所は、茨城県の水郡線だ。
水郡線は、茨城県水戸市の水戸駅から福島県郡山市の安積永盛駅までを結ぶ、JR東日本の鉄道路線。奥久慈清流ラインという愛称もある。
「カメラ仲間に連れて行ってもらい、初めて行きました」と、「ポムの蒼。(ポムノアオ)」さんは語る。感想を尋ねると、こう答えた。
「切なく初夏を感じました。なんとも言えない美しさでした」(「ポムの蒼。(ポムノアオ)」さん)
切なく、という表現に、全てが込められているような気がする。
茨城県に行ったことがなくても、水郡線に乗ったことがなくても、多くの読者がこの景色に郷愁を感じただろう。
自分の実家の近くや、地元のローカル線の景色を思い出したかもしれない。
それほど、日本のどこにでも「ありそう」な光景なのだ。思い出されたものの中には、もう失われてしまったものも、あるかもしれないけれど......。
だからこそ、なぜか「切なく」感じるのだろう。
Xには、「とても美しく貴重です」という声も寄せられていた。
私たちはこの景観を失ってはならない。日本人にとって、まさにかけがえのない風景なのだから。