人に愛され50周年 中区山下町「MINTON HOUSE」
ジャズ喫茶の草分け的存在「MINTON(ミントン)HOUSE」=中区山下町=が4月、50周年を迎えた。店主の”おいどん”こと川上裕朗さん(77)は「続いたのは優しく見守ってくれたお客さんやご近所さんのおかげ。感謝しかない」と話す。
川上さんが友人と二人でミントンハウスを開店したのは27歳の時。テーブルやイス、棚、スピーカーなどは50年間前と変わらないままだ。通ってくれた客の中には、若き日の余貴美子さんや谷原章介さんらも。思い出を話しながら、「沢山の方の思いも染みついている。私たちだけのお店じゃない」としみじみと語る。
店内にある約3500枚のレコードから選曲をするのは、今も昔も変わらず川上さん。「考えたら選べないよ」というが、妻の香奈子さん(53)は「絶妙なタイミングで客層や会話の一言、雰囲気にあったセレクトをする」と評する。
5月6日まで記念月間
当初、川上さんは「50周年イベントはやらない」と明言していた。その理由は、「人がごった返して忙しいと、せっかく来てくれたお客さんと話す時間もないから」。そんな中、背中を押してくれたのは、「節目だから」という常連客の声だった。客が分散するようにイベント期間を長く設定し、3月29日から5月6日までを50周年記念月間とした。
ジャズだけでなく、詩とピアノ、篠笛、津軽三味線など幅広いジャンルのライブが行われる予定だ。そのほか、ジャズ講座や写真展、ショートフィルム上映なども。各イベントはミントンハウスのインスタグラムで確認できる。問い合わせは【携帯電話】070・2823・5684。