小林芳郎さん遺作展 親交あった画家ら企画 13日から名張で
昨年6月に88歳で亡くなった三重県名張市東町の画家、小林芳郎さんをしのぶ遺作展が、6月13から15日まで開かれる。小林さんと親交のあった画家や絵画グループの代表ら9人が実行委員会を組織し、昨夏から準備を進めてきた。
小林さんは奈良県出身で、会社勤めの傍ら、知り合いの画家から手ほどきを受けて基礎を学び、水彩画をライフワークにしてきた。30歳で名張へ転居し、50代の時に絵画仲間を募って「名張市美術作家協会」「名張水彩画会」などのサークル・グループを発足。仲間と高め合って精力的に制作に励む一方、水彩画や絵手紙の教室では講師として、絵を描く楽しみを広めてきた。
遺作展を前に、実行委員たちは小林さんの作品の中から、白を生かした奈良・法隆寺の夢殿、琵琶湖の湖北の雪景色、中国を旅した時の旅情豊かな風景、繊細な筆遣いの花など、80号サイズまでの水彩画約50点、絵手紙約20点を選んだ。実行委員会では「懐かしい作品もあると思う。教室生だけでなく、多くの方にご来場いただけたら」と呼び掛けた。
会場は同市元町のリバーナホール(イオン名張店3階)。入場無料。時間は午前10時から午後5時(最終日は同4時)まで。