市立公園が全面禁煙 受動喫煙対策として
横浜市は受動喫煙対策の一環として、4月1日から市内全ての市立公園を禁煙とした。多世代の憩いの場である公園を誰もが安心して利用できる環境に整え、市民の健康増進などを図る。
市は2023年夏に公園での喫煙に関するアンケート調査を実施。「喫煙で迷惑と感じたことがあるか」の問いに全体の約6割が「よくある」「たまにある」と答えた。
この結果を受け、市は市内5カ所の公園で禁煙を試行。試行前に比べ公園の喫煙者数が大幅に減少するなどの効果が見られたことなどから、昨年9月の市会に「喫煙をすること」を禁止行為に追加した横浜市公園条例の改正案を上程。改正案が可決され、4月1日からの施行となった。
約250カ所を巡回
条例施行を前に市は公園内に禁煙を呼び掛けるステッカーを設置。ステッカーには、公園の利用ルールなどに関する相談専用窓口の電話番号などが記載されている。
条例では、たばこ事業法上の製造たばこ(紙巻たばこや加熱式たばこ)が禁止の対象。公園での喫煙は5万円以下の過料となる。市では、繁華街周辺など約250カ所の公園を巡回し、周知と注意を促す。「禁煙にご理解いただければ、その場で過料を徴収することはない」と方針を示す。