個性大切に和やか 詠む楽しみ実感 名張「純の句会」
2017年に桔梗が丘市民センター(三重県名張市桔梗が丘6)の主催講座として始まり、翌年に自主サークルとして発足。22年に「伊賀の人・松尾芭蕉」(文春新書)を出版した日本ペンクラブ会員の作家、北村純一さん(76)を講師に迎え、60代から80代の男女8人が、詠む楽しみを実感しながら腕を磨いている。
あらかじめ出される毎月の題や自由テーマで詠んだ2句を互選し、入選句の作者と選者が自由に発言。最後に北村さんが優秀句を発表し、全員の句の添削や講評をする他、時には自身の作品などを例に作句力向上の講義をすることもある。
北村さんが重視しているのは「鮮明な映像が思い浮かぶこと、説明文でなく詩に昇華されていること、現代の素材を盛り込んでいること」の3点だといい、「個性を大切に、和やかな集いを心掛けている。気軽に体験に来て」と呼び掛ける。
皆との時間楽しむ
入選句は年1回、同センターロビーに展示し、毎回の優秀句3句は中日新聞三重版に掲載されるといい、会員たちは「時事問題も詠むので、新しい話題について行けて良い」「家にこもっているより、皆さんとの時間を楽しめる」、幹事の渡部鴻さんは「陽気が良くなったら近隣へ日帰り吟行にも出掛けたい」と話していた。
活動は毎月第1木曜の午後1時30分から同3時30分まで。会費は半年4800円(月800円)。
問い合わせは同センター(0595・65・1206)へ。