【今週の『ONE PIECE』の話題は?】双子説で着地したシャンクスの謎にふたたび新展開! 神の騎士団、シャムロック聖との関係に入れ替わり説も浮上!? 「マジ?」「絶対に演技」<1167話>
海賊王を目指し海へ出た主人公モンキー・D・ルフィとその仲間たちの活躍を描く、週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ONE PIECE』(原作:尾田栄一郎氏)。
未知の島の心躍る冒険や強敵との痛快なバトルを通して仲間たちと絆を深め強く成長していく様は、まさにジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」のど真ん中。その一方で、消された歴史や差別・奴隷制度などをめぐる世界の闇をも緻密な伏線と壮大な世界観で描き出す本作は、最終章へ突入した連載28年目の現在も怒涛の展開で読者の心を掴んで離しません。
12月1日(月)発売の週刊少年ジャンプに掲載された『ONE PIECE』第1167話“イーダの息子”では、知られざるシャンクスの意外な経歴に読者が驚愕! イーダとロキの絆にも注目が集まっています。本記事では、SNSでの反響とともに、最新話のポイントを振り返っていきます。
※本記事には『ONE PIECE』最新話(第1167話)のネタバレを含みます。コミックス派やアニメ派の方等、ジャンプ未読の方はご注意ください。
どういうこと!? シャンクスの過去にザワッ
今回いちばんに注目を集めたのが、シャンクスとシャムロックの意外すぎるツーショットでした。
ゴッドバレー事件後、世界の動きが描かれるなかに、なんと「神の従刃」としてシャムロック聖とならぶシャンクス“聖”の姿が!
シャムロックと同様の衣装をまとい双子の兄弟が揃うビジュアルは圧巻ですが、これまでのシャンクスをみてきた読者としては、正直すぐには飲み込み難い状況。
近年のシャンクス天竜人説や複数人説の広まりから、双子の兄・シャムロックの存在が明かされたことで一件落着したと思われたシャンクスの動向の謎に、新たな波紋が広がるかたちとなりました。
これまでの数話でいかにして双子の運命が分たれたのか、そしていかにしてシャンクスがロジャー海賊団に入るにいたったのかがわかる描写がされたばかりなだけに、多くの読者から「どういうこと!?」「シャンクスって本当に何者なんだ…」「シャンクス…聖…!?違和感がすごい」と動揺の声が挙がっています。
超演技派!? 天竜人のしくみとシャンクスの思惑
とはいえ、シャンクスが神の騎士団として活動した時期を考えると、完全に赤髪海賊団と二足の草鞋状態な時期も。さらに、あのフィッシャータイガーの奴隷解放の裏には、シャンクスの手助けがあったこともうかがえる描写がありました。
つまり、シャンクスは神の騎士団にあえて潜入しているようです。
そうとわかると、シャムロックに「もっと教えてくれ 聖地のこと」「事件の犯人も捕えて手柄を立てたい!!」と話し熱意をみせているのも途端に白々しく感じてきますよね。「下民が……!!」とハラルドを見下す言葉にも、政略結婚のために仲間のもとを去ろうとしたサンジの嘘を彷彿とさせる演技くささがみてとれます。読者からも「シャンクス、演技派すぎる」「犯人も捕えたいとか言って犯人自分なの笑う」「絶対本心じゃないよなあ」との声が。
世界の闇に近づくべく、早く神の騎士団に昇格しようとしたシャンクスなりのスパイ作戦だったのかもしれません。
そもそもシャンクスがマリージョアに戻って神の騎士団を志願したきっかけは、ラフテル到達後のロジャーから話を聞いて涙した、あのシーンに繋がってくるのではないでしょうか。
シャンクスとルフィの名シーンにも考察が! シャムロックとの入れ替わり説も登場
また、神の騎士団や五老星になるには“神との契約”が必要だそうで、その人数も13人と限られているといいます。神の従刃になるには「浅海契約」を、神の騎士団になるには「深海契約」を、五老星になるには「深々海契約」を結ぶ必要があるのだそうです。その証が、ギャバンとのお風呂シーン(第1152話)でシャンクスの左腕にも描かれていた五芒星(アビス)を通るためのマーク(刺青)。
シャンクスがルフィを庇って近海の主に左腕を喰われた第1話の名シーンは、このマーク(刺青)を消して完全に海賊に戻るためだったのではないかという意見も囁かれています。
以前から読者の間では「あんなにも強い覇気を持つ四皇のシャンクスが、東の海(イーストブルー)の海王類にやられて腕をなくすなんておかしい」という声も挙がっていたため、なんだか点と点が繋がったような感覚になってしまいます。シャンクスはルフィを守ると同時に、この世界にはそういった闇があるということも込みで海の本当の恐ろしさを伝えようとしたのかもしれないですね。
さらに今回、シャムロックがシャンクスのグリフォンと思しき剣を帯刀していること、シャンクスがエルバフに来たシャムロックと同様の衣装をまとっていることから、ふたりの入れ替わり説も浮上しています。
しかし、入れ替わったとするとロジャー海賊団解散後なので、ロジャーとかかわりがないはずのシャムロックが「神避」を使えることには違和感を感じます。筆者個人としては、このときはなんらかの理由で装備を交換していたか、単に作画のミスである可能性が高いのではないかと考えますが、みなさんはいかがでしょうか。
それにしても、シャムロックが優しい兄的立ち位置でシャンクスに接していたのが意外でした。シャムロックの優しさと、シャンクスの発言の刺々しさもこの入れ替わり説を助長しているようですが、真相はいかに……。
ロキとイーダの絆に涙……!
シャンクスの動向に大きな注目が集まった回でしたが、ロキとイーダの絆にも「泣いた」「イーダの愛情、ちゃんと伝わってたんだ」「ロキの不器用な愛が健気で可愛い」と多くの反響がありました。
サブタイトルのとおり、ロキはまぎれもなくイーダの息子。最初は愛を諦めていたロキでしたが、イーダのまっすぐな優しさや愛に触れて来たからこそ、ローラに惚れたのかもしれないですね。
気になる展開の連続、次回も待ちきれません。
[文/まりも]