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シャクらない(?)青物ジギングに初挑戦!「タダ巻き」でも十分釣れる!!

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シャクらない(?)青物ジギングに初挑戦!「タダ巻き」でも十分釣れる!!

堤防からのサビキ釣りでアジやサバを釣って満足している夫婦が、無謀にも初めてのジギングに挑戦!?
釣りを続けていると、「もう少し大きな魚が釣りたい」とか「オカッパリでは釣れない時期でも釣りたい」という欲望から、数回程度の船釣りの経験はあります。しかし、あるにはあるもののアジサビキやカワハギといった「エサを使った釣り」。魚のいる場所まで連れて行ってもらえるうえ、エサが魚を引き寄せてくれるので、釣り上げるだけであれば差ほど腕を必要としませんでした。

タダ巻きで青物が釣れるらしい…

そんな経験の浅い夫婦がなぜジギングを? と思われるかもしれませんが、その理由は単純明快で、妻が「青物を釣りたい」と言ったからなんです(笑)。ただ、何も考えがないわけではなく、シャクらずに「タダ巻き」でもジギングができるのを知ったからというワケ。

今回初めてジギングをするにあたり、いろいろと勉強すればするほど「釣れるのか?」と不安になりましたが、いざトライしてみると、意外に「こうでなければ!」ということもなくアッサリと釣れてしまいました。そんな私の体験を通じて、これからジギングをやってみたいと思われている方の参考になればと思います。

初めてのジギング!


まずは事前準備に取り掛かろう

どこで釣る?よりも、どの船に乗る?

ジギングを楽しむには、まずどこで釣るのか(釣りができるのか)を知ることですよね。
釣具屋の店員さんに「この時期だと日本海に行けば釣れてるよ」なんて教えてもらいましたが、ちょっとわが家から日本海へは遠いかな…なんて思いながら、どこに出掛けるか悩みました。とはいえ私が重要視したのは、初めてのジギングでは「どこで釣るか」ではなく、「どの船に乗るか」ということです。

あとで聞いた話なのですが、船によっては明らかに「キャパオーバーじゃない?」なんてこともあるらしいのです。ですから、当然のようにオマツリラッシュとなることもあるんだとか…。
初めてのジギングでオマツリ(ほかの釣り人と釣り糸同士が絡むこと)ばかりで釣りにならないなんてことは、誰もが避けたいところだと思います。口コミなども参考にしながら、初心者でも受け入れてくれ、しっかりと人数制限をしている船を選びました。

そのほかのポイントとしては、「乗り合い」ではなく「チャーター(貸し切り)」するのも1つの賢い選択かもしれません(とくに人数が集まるようであれば)。わが家は今回夫婦2人だったので、チャーターすると負担が大きく諦めましたが(笑)。

タックルはレンタルで十分!

もうひとつ大事なのがレンタルタックルの有無です。夫婦で新たなタックルを買いそろえるとなると、最低でも5万円は必要なんじゃないかと思いますし、次もやる保証がないのに新しく買いそろえる勇気はありませんでした。そんなわけで、私たちはレンタルタックルを借りることにしました。

タックルをレンタルする際にしっかりと確認しておいた方がいいなと感じたのが、「リールにカウンターが付いているか?」です。今回そこまで事前に確認をしておらず、カウンターが付いているタックルは1つだけでした。
ラインの色で水深を測る認識のない妻には、当然ながらカウンター付きを使ってもらいましたが、同様にカウンター付きでなければ釣りがしづらい方がいれば、その点も注意しておいた方がよいと感じました。

ジグはタダ巻き用を!
重さは船長に確認!

船の予約をしてロッドとリールの準備ができれば、あとはメタルジグの準備です。
私たちのようなワンピッチジャークをやったことのない初心者でも「ジギングをやろう!」と思えた、タダ巻きでも釣れるメタルジグを買いに行くだけ。私がねらっていたのは、「カンタン巻くだけブレードジグ ジャックアイ 船マキ(ハヤブサ)」というジグです。

メタルジグにフック、スプリットリング、スイベルとセッティングに必要な小物をそろえると、ジグ1本だけでそこそこの金額になります。それがこの「カンタン巻くだけブレードジグ ジャックアイ 船マキ」だと、ジグにフックとブレードがセッティングされているので、リーダーに結ぶだけですぐに釣りを開始できちゃいます。しかもジグに必要な小物をそろえるよりも安くて、コスパ最高なんです。

あとは何gのジグをそろえなければならないのかを、予約の際に船長に確認すれば問題なしです。恐らく釣る場所(海域)によって準備する重さは変わると思います。今回は「180gのシルバーがあれば釣れますよ」と言われていました。
釣具店で教わった通りのカラーとサイズを探したのですが、残念ながらシルバーは該当のサイズが売っておらず…。また一方で、息子からは「指定されたサイズ(重さ)だけでなく、前後のサイズも必要だ」と聞いていたので、150gと200gも購入しておきました。重さによってジグのアクションが多少変わったり、状況によっては指定のサイズと違ったものが功を奏す場合もあるそうなので、ある意味保険としての予備です。

しかし実釣では、カラーはシルバーに合わせていたものの、手持ちの150gを使用したことで2度もオマツリ…。同船者にご迷惑を掛けしてしまいました。また、最近読んだインチクの記事を思い出し「ジャックアイ キックボトム(ハヤブサ)」も使用。同じタダ巻きで釣れると期待しましたが、こちらも該当のサイズがなく(150gしかなく)、釣りの最中にオマツリしてしまったので、途中で使用を諦めました。

このように指定された重さよりも軽いジグだと、私たちのような初心者ではオマツリしてしまうリスクが高いようです…。なので予備をそろえるのであれば、指定されたものよりも重いものを用意した方がよいと学びました。

私が気になった…タックルほかの準備

ロッド・リール

ロッドとリールに関しては今回、前述の通りレンタルしました。
もし自らそろえるのであれば、ジギングにはそれなりのタックルが必要なようで、リールであればジギング専用のコーナーなどもあります。いろいろな釣りに使用できる汎用機とはパワーが段違いのようで、剛性や防水性に優れているそうです。また、ロッドも分かりやすくいえば「短くて太い」もの。船とオカッパリでも全く違うようです。

プライヤー

ルアー釣りをする方なら必需品なのでしょうが、エサ釣りメインのわが家には、魚の口や喉に掛かったハリを外す以外、縁遠い道具であるプライヤー
リーダーとジグを直結するなら不要でも、スプリットリングからアシストフックを素早く外したり、効率よくフックやジグを交換するためには必要なアイテムです。

結束バンド

(恐らく船にもよるかと思いますが…)釣った魚は船の生け簀(いけす)にまとめて入れるので、自分が釣った魚の目印のために、色の付いた結束バンドがあると便利です。
目印がなければ魚のヒレをカットしたりもするようですが、ほかの人とカットする部分が被ってしまうと見分けがつかなくなってしまいます。

フィッシュグリップ

サビキ釣りで使うような魚つかみではなく、大型魚対応の(魚の口を挟んで使う)フィッシュグリップはあると便利。
ここだけの話なんですが、初めは魚つかみを持っていこうとしていました。魚つかみではハマチでさえつかむのは無理でしたね…(笑)。

クズポーチ

船上で出る小さなゴミ、とくにラインクズ(糸クズ)を仕舞うのに便利なクズポーチ。いろいろなタイプがあります。釣りの最中にリーダーの結束を何度やったか覚えていませんが、その度に出るラインクズを捨てるには必要不可欠でした(笑)。

以上が今までとは違うジャンルの釣りに挑戦して、初めて必要なんだと実感したギアです。それ以外にもライフジャケットやクーラーボックスといった必需品、そして酔い止め、偏光サングラス、帽子などを必要に応じて準備しておきましょう。

いざ実釣!果たしてタダ巻きでホントに釣れるの?

初めてのジギング。タダ巻き専用のジグで本当に釣れるのかと、不安85%、期待15%で船に乗り込み釣りスタートとなりました。青物は潮が動いていないと釣れないそうですが、それよりもこの日は風が強く中止になるんじゃないかと思うレベルでしたので、限られた場所での釣りを強いられ、状況はとても厳しいものでした。

まずはしっかりと底を取れるかの確認をして、ただひたすら巻き巻き…マキマキ…しました。スロー巻き、速巻き、速巻きからのストップなど、とりあえずはどんな感じなんだろうかと感触を確かめるように、いろんなバリエーションを試してみました。
船中で釣れ始めたのは普通にシャクっている人たちでしたが、そんななか妻がフォールでヒットさせました。そして程なくすると、ほかの方は全員安打で私1人アタリなしという状況…。さらにまた妻にヒット。今回は速巻きでもなくスローでもなく、着底後5巻きくらい巻いたところでアタってきたようです。

そんなワケで、みんなが釣っているなか私だけが釣れず変なプレッシャーがのしかかります(笑)。
ようやくフォール中に、変に軽くなったような違和感がありアワセてみるとヒット! 周りは40~50cmのハマチとツバスサイズでわりと軽く釣り上げていたのに、ジリジリとラインが出てドラグが鳴ります。船長から「大きいか」と聞かれたのですが、初めてのジギングで大きさなんて分かるはずもありません(笑)。それでもオフショアのタックルだからなのでしょうか、差ほど走らないのでそんなに苦労なく釣り上げることができました。上がってきたのは私にとっては大物、73cmのメジロでした。
ここからその後は調子よく、ハマチ、ツバスも釣れて気分も最高潮!

釣れてホッとしたことで余裕も出てきました。せっかくのジギングなので、タダ巻きだけでなくワンピッチジャークを見よう見まねで試してみることに。船長から「今日はふんわりとしたシャクりでアタるよ」と聞きスローな感じでシャクっていると、着底後10巻きぐらい巻いたところからのフォールでヒット。しかし残念ながら釣り上げることはできず…、シャクル系のジグではまだまだ修業が必要なようです(笑)。

今回初めてのジギングでしたが、巻いているときにドンという食った感じではなくぬるっとした違和感からのヒットが多かったように思います(これはタダ巻き系のジグだったからでしょうか?)。最初はボウズも覚悟しましたが、シャクリもできない夫婦が無謀なジギングに挑戦した結果、私5本、妻3本の青物を釣れたのは、間違いなく「カンタン巻くだけブレードジグ ジャックアイ 船マキ」があったからだと思います。

初ジギングの釣果を堪能!

夫婦で合わせて8本もの青物が釣れれば、モチロン最高のお土産に。自宅に持ち帰りいろんな料理を楽しむことができました。刺身もお腹いっぱい食べられて、自ら釣った新鮮な魚料理に大満足です!!

贅沢にメジロの刺し盛り!

一部は炙り刺しや漬け丼にもしてみました。満足のいく釣果で、いろんな料理を楽しめましたよ

ジギングとはとても難しくハードルの高いもののように感じていました。ジグの形状によるアクションやフォールの違い、アシストフックのサイズや長さ、セッティングの違い、ソリッドリングとスプリットリングの使い分け…などなど。ジギングについてインターネットで調べていると分からないことだらけだったのは事実です。
また、YouTubeでワンピッチジャークの動画を何本も観て、さらに「カンタン巻くだけブレードジグ ジャックアイ 船マキ」の動画も観て予習をしました。残念ながらシャクっての釣りでは釣ることはできませんでしたが、初めてのジギングで青物の釣果が上がったのは嬉しかったですね。

今回「タダ巻き」で青物が釣れましたが、これも必ず釣れるものではないのは百も承知しています。でも「ジギングをしてみたいけど難しそうだから…」と諦めている方がいるのであれば、一度タダ巻き系ジグで挑戦してみてください。きっと思ったよりも手軽に、カンタンに楽しめるハズですよ!

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レポーター

プロフィール:デカ白メガネ
大阪から和歌山での堤防釣りを初めて数年。アウトドア好きがこうじて釣りを始めた初心者アングラーです。四季を通じて釣りをメインにBBQをしたり、キャンプを楽しんだり…。冬はスノーボードも楽しみつつ、1年中アウトドアを満喫しています。

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