【加熱式タバコ】ラクダ印の『キャメル』が吸えるのは「プルームX アドバンスド」だけ! 【全6種吸い比べ】
現在主流の、複数のタバコ葉をブレンドして複雑な表現を可能にしたアメリカンブレンド・タバコの元祖で、ラクダのロゴがトレードマークの『キャメル』。その銘柄を加熱式タバコで吸えるのはJT『プルーム・エックス・アドバンスド』のみ。そこで現在吸える全6種類をヘビースモーカーの筆者が吸い比べてみました。
JTの加熱式タバコ「プルーム・エックス・アドバンスド(Ploom X ADVANCED)」の特徴
手のひらに吸い付く感じの持ちやすさ。フィルターにラクダ!
JT(日本たばこ産業)が展開する最新加熱式タバコ『プルーム・エックス・アドバンスド』(全4色・税込1,980 円・発売中)は、JT 独自の加熱技術「パワーヒートフロー(POWER HEATFLOW)」を搭載して、最高加熱温度を約320℃まで向上させたモデル(喫煙時間:5分/回数無制限/約90分でフル充電・約20本使用可)。
前モデル「プルーム・エックス」との加熱曲線の比較。この微妙な違いが大きな味わいの変化を生む(公式サイトより)
その技術により、吸いごたえを引き出しつつ、旨さのために温度と気流を緻密にコントロールすることで、タバコらしい"うまさ"を引き出すのが特徴です。
『アイコス イルマi』(PMJ)の蒸気量による蒸気圧には負けるが、『グロー・ハイパー』(BAT)のようなニオイのキツさもなく、地味ながらじっくりタバコの旨味を味わうのに適した機種だと筆者は感じています。手のひらにすっと馴染むフォルムもいいですね(底部が丸いので自立できませんが)。
現在各社、たばこスティック先端は閉じていますが、プルーム・エックス用たばこスティックだけは、閉じていません。
元祖アメリカンタバコ『キャメル』とは
1913年米国生まれの紙巻きタバコ銘柄『キャメル』は、複数の種類のタバコ葉を組み合わせて作るアメリカンブレンドの元祖です。パッケージはラクダでおなじみ。
アメリカンブレンド・タバコは甘みのバージニア葉、苦味と辛味のバーレー葉、複雑で、ときに乾いた茶色の土を思わせるクセのあるターキッシュ(オリエンタル葉/トルコ葉)の組み合わせが基本で、『キャメル』はターキッシュのクセを前面に出したナッツ感のある味わいが特徴でした。
かつては写実的なイラストだったが、現行はシルエットに近いラクダ/写真左から「キャメル・ライト・ボックス」、近年人気の「キャメル・クラフト・14・ボックス」
筆者も変更前の紙巻きタバコ『キャメル』は、パッケージの影響もあって、砂漠のラクダの味という印象を抱いていましたね。
ただ米国以外の販売権を2002年にJTインターナショナルがゲットしてからは、味わいはマイルドで吸いやすくアレンジされました。
『プルーム・エックス・アドバンスド』で『キャメル』全6種を吸ってみた!
プルーム・エックス用たばこスティックとしての『キャメル』の登場時は、フラッグシップの『メビウス』ブランドに対する廉価版の位置づけでした。現在は『メビウス』が値下げして同価格(ワンコイン)になったことで、純粋に好みの問題で選ぶ銘柄となっています。
銘柄の特徴は、タバコくささを感じにくく、吸いやすさ抜群。灰皿のニオイもあまり気になりません。それでいて喉への蒸気圧は強力なので、周囲に配慮したい人にもうってつけです。
【レギュラー系】(20本入・税込500円・発売中)
『キャメル・リッチ』
吸い応え、味の濃さは一番だが、レギュラーの選択肢はこれ1種類のみというのがさみしい『キャメル・リッチ』。全体的にマイルドな仕上がりで吸いやすく、控えめなニコチンの辛味と、旨味もしっかり感じる王道レギュラー味でおいしい。スロートキックもマイルドながら、しっかり。
【メンソール系】(20本入・税込500円・発売中)
『キャメル・メンソール・コールド』
最強メンソールに当たるのが、スースー感MAXの『キャメル・メンソール・コールド』。辛口メンソール好きなら、これ。喉奥にビリビリ来るペパーミント系の強刺激、ちびちびチェーンスモークする人でもしっかり冷涼感を感じることができます。
『キャメル・メンソール・フレッシュ』
2024年10月に追加された、喉奥パンチまではしなくてもいいというひとのためのマイルドメンソール『キャメル・メンソール・フレッシュ』。スペアミント系の清涼感が、ほどよくタバコ味と溶け合って、軽やかな旨味を楽しめます。
【フレーバーメンソール系】(20本入・税込500円・発売中)
『キャメル・メンソール・パープル』
キャメルのフレーバーメンソール系・カプセルメンソール系は、潔く人気のあるベリー系・ぶどう系で統一されていました。
中でも『キャメル・メンソール・パープル』は、香り重視のベリーメンソール系で、箱を開けた途端に紫色のぶどう、ブルーベリーなどのジューシーな香り立ちに圧倒されます。冷涼感タイプのスースーで、フルーティーな味わいとタバコ味のブレンド具合がお見事。
『キャメル・メンソール・マスカットグリーン』
箱開けするとマスカットジュースが飛び散るような強力なアロマ。実際に吸うとそこまで香りは強くなく、甘酸っぱさとスースー感がマッチングして、リフレッシュ感大。多少ケミカル感を感じる人もいるかも。
【カプセルメンソール系】(20本入・税込500円・発売中)
『キャメル・パープル・オプション』
「メビウス」シリーズでおなじみのオプション・シリーズが「キャメル」にも。『キャメル・パープル・オプション』は、いわゆるフィルターに仕込んだカプセルを指や歯で潰すことで味変が可能なカプセルメンソール・タイプ。
そのまま吸うと、ピリッと来るメンソール味で、ちょっと硬めのカプセルを潰すと、ジューシーな甘みがパーッと広がって、気分チェンジ。『キャメル・メンソール・パープル』よりも意外とおとなしく感じるベリー風味は、かえってタバコらしさが残っていて、吸いやすいのではないでしょうか。途中でカプセルを潰すことで、飽きずに2度楽しめます。
フィルター部分のカプセルを潰したままだと吸いにくいので、潰れた形状を少し戻してから吸うと吸いやすい
製品サンプル提供●JT
関連記事:【加熱式タバコ】JT「プルームエックス アドバンスド」用『メビウス』全12種吸い比べ実感レビュー【選び方】