一見丁寧な「~ますでしょうか」。それでもいいけどよりスマートな言い方は【好かれて人間関係がラクになる! 言い方&返し方の技術】
お願いをする ②
言いかえPOINT
「ます+です」で構成される「~ますでしょうか」は、近年よく使われる表現です。どちらも丁寧語ではありますが、ひとつの言葉に敬語を二重に用いた、いわゆる “二重敬語”ではなく、「ます」に「だろうか」を添えた表現です。気になるようなら「いただけますか」や「いただけませんか」を使いましょう。
言いかえPOINT
なんとしてでも相手からOKをもらいたいときに、「なんとか」というラフで自分勝手なフレーズを使うべきではありません。「ほかならない○○さんにお願いしたいのです」「○○さんしかいません」とお願いをすることで、相手は「必要とされている!」と感じ、受け入れモードになりやすいでしょう。
言いかえPOINT
「ご足労」は目上の人にも使える敬語。わざわざ足を運んでもらうという意味があるので、それを相手に「~ください」とお願いするのはチグハグなこと。「ご足労いただけますか?」などとお伺いを立てる形で使いましょう。「いらっしゃってください」や「お越しください」も、来てもらうお願いをするときに使えます。
言いかえPOINT
会話の相手がかなり目上の場合、あるいは、近い間柄ではない場合は「伝言をお願いします」と言うこと自体が失礼にあたることもあるので、注意しましょう。伝言を受けてもらえる間柄の場合でも、「お願いします」とストレートに言うより「~願えますか?」とお伺いを立てる形で伝えるのがマナーです。
【出典】『好かれて人間関係がラクになる! 言い方&返し方の技術』著:山口拓朗