【京都駅】IRODORI 京都駅八条口~まるで画材のパステルのような「鶴屋吉信」の “IRODORI(イロドリ)豊かな“美しい琥珀糖
京菓子司「鶴屋吉信」のブランド「IRODORI」は、和菓子をもっと身近に、もっと手軽に手に取ってもらえるよう、彩り豊かで新感覚のモダンな和菓子をお届けしています。
今年の5月にリニューアルオープンし、全面改装したという京都駅構内にある「IRODORI 京都駅八条口」に行ってきました。
今回は箱を開ける前から楽しめる、“中身の見える箱”をご紹介します。
創業200有余年の京菓子司「鶴屋吉信」
堀川通と今出川通の交差点の北西、「京都市都市景観賞」を受賞したこともある数寄屋建築の建物が1803年創業の「鶴屋吉信」の本店です。
大看板には「柚餅(ゆうもち)」の文字が。こちらは1868年に創案された代表銘菓で、柚子の香りが爽やかな、和三盆をまぶしたもちもちの求肥です。
「鶴屋吉信」新感覚の和菓子ブランド「IRODORI」
2015年7月に京都駅八条口1階アスティロードにオープンした「鶴屋吉信」のブランド「IRODORI」では、和菓子の楽しみ方の変化に伴い、もっと身近にもっと手軽に和菓子を知ってもらおうと“彩り豊か”なモダンな和菓子を提案しています。
2024年5月にリニューアルオープンし、以前は黒と白でキリっとしていた店舗が老舗ならではの品格はそのまま、白と木目調の優しい雰囲気に。
テーブル席をなくし、カウンター席のみとなったことで、今まで以上にゆったりとお買い物が楽しめます。
また、壁だった東口側からも出入りできるようにして、より立ち寄りやすくなりました。
注目すべきは、海外の駅にある売店のようなショップインショップ「IRODORI SHOP」です。サクッと気軽に商品の購入やテイクアウトの注文をすることができます。
画材のパステルと間違えてしまいそうな「琥珀糖」
今までは“箱を開けた時の楽しみ”をお伝えしてきましたが、今回は“中身が見えるワクワク”の和菓子をご紹介します。
まるで画材のパステルのようなこちらの正体は「琥珀糖」(1620円)です。
子どもの絵と並べたら、本当にパステルのよう!少し目を離した隙に、子どもは「琥珀糖」で絵を描きそうになりました。とても繊細ですが、子どもがぎゅっと握っても折れなかったことに驚き。
実際、「これで絵を描けますか?」と聞かれるお客様もいらっしゃるとか。わかります、描けそうな気がするくらい、パステルのようですもの。
このように親しんでほしい、もっと身近に感じてほしいとの思いから、「琥珀糖」は従来の和菓子らしさを飛び越えて色合いや味わいを表現してみたい、とカラフルな色とりどりの画材になぞらえて、パステルの発想のもとに開発されました。
和菓子にもっと親しんでほしいという気持ちは箱にも表れています。和菓子を普段食べない方も手に取ってもらえるよう、和菓子そのものが持つ色合い、ほのかに透き通る美しい質感、抽象的な形状などをより伝えられるように、中がまるごと見えるパッケージを選びました。
職人の手仕事「琥珀糖」の作り方
大きな型に溶かした寒天を流し込み、硬めのゼリーほどの硬さまで固めて、1本1本定規で長さを測りながら包丁でカットしていきます。カットはきちんと長さを揃え、形に仕上げる必要がある繊細な作業なため、とても難しいそうです。
カット後、網状の干し板にずらりと並べて、1~3日かけて乾燥させます。乾燥させることで、琥珀糖独特の表面はシャリ、中身はつるんとした食感が生まれます。
ハーブと和菓子のコラボ
気になる味は、左からジャスミン、カモミール、ローズ、ミント、ラベンダーの5種のハーブです。
「和菓子に使われることの少ない、意外性のある風味」をコンセプトに、生地の甘味と合うもの、熱を加えても問題ないものということで、ハーブが選ばれました。
ハーブの味がそんなに強くないので、ハーブが苦手な方もおいしく食べられます。優しい甘さに3歳の子どもも「おいしい!」と言いながら、ミント味の「琥珀糖」を食べていました。
写真を撮りたくなるパッケージに、マイルドな口当たりのハーブの味はプレゼントしたら喜ばれると思います。
※全て税込み価格
■スポット情報
店舗名:IRODORI 京都駅八条口
住所:京都市下京区東塩小路町8-3
電話番号:075-574-7627
営業時間:月曜~金曜日10:00 ~ 20:00、土日祝9:30 ~ 20:30
定休日:無休
交通: JR「京都駅」八条東口から徒歩1分