秦野市 下水道管「異常なし」 埼玉の事故受け、緊急点検
埼玉県八潮市で1月28日に発生した、下水道管の破損に起因すると考えられる道路陥没事故。同事故の発生を受け秦野市は1月31日から2月5日、公共下水道管の緊急点検を実施。点検の結果「直ちに補修が必要となる異常がない」ことが確認された。
突如道路が陥没した埼玉県八潮市の事故。走行中のトラックが巻きこまれるとともに、周辺住民の避難、下水道使用の自粛の要請が発生するなど、大きな災害となっている。
この状況を受け国は、都道府県に対し下水道管の緊急点検の指示を行った。点検の対象となったのは晴天時1日最大処理量30万㎥以上の下水処理施設に接続する、管口径2m以上の下水道管。秦野市内には対象の設備はないが、市は独自に緊急点検を実施した。
室川橋から浄水管理センターまでの管口径2mの下水道管(約0・5Km)では、路面状況のほか、マンホール内から目視で内面状況や堆積物・汚水状況を点検。平沢西交差点から室川橋までの管口径1m以上2m未満の下水道管(約5・6Km)については路面状況の目視点検が行われ、いずれも直ちに補修が必要となる異常がないことが確認された。市上下水道局下水道施設課の担当者は「腐食環境下となるマンホールポンプなどは、法令に基づき5年に1回点検を実施しています。また、小さい管に関しては、管の中に管を造る更生工事を施すなど、必要な箇所の設備の更新に努めています」と話す。