【厚木市】湘北短期大学 UNAIへの加盟承認 短期大学としては国内初
厚木市温水にある湘北短期大学(高橋洋学長)がこの度、国連アカデミック・インパクト、(UNAI)への加盟を正式に承認された。これは単独の短期大学としては日本で初めてとなる。
UNAIとは、国連の掲げる価値観や目標の実現に向け、世界150カ国以上、1700を超える教育機関と連携する国際的なイニシアチブ。湘北短期大学は、日本の高等教育機関としては88番目の加盟となる。
「未来の担い手」へ
今回の加盟により期待されるのが、同短期大学のSDGs教育の発展。国連の最新イベントや研究、ワークショップ、トレーニングなどの情報を教育に取り入れられるようになることで、学生は世界の課題解決に取り組む最先端の教育を体験できるほか、国内外の加盟大学との交流・連携を通じて、グローバルな視点を養う貴重な機会を得られる。
これは単なる知識の習得にとどまらず、地球規模の課題に自ら向き合い、行動する力を育む教育であり、将来、どのような分野に進む学生にとっても大きな強みとなる。同短期大学は、「国際社会に貢献する未来の担い手を育成する取り組みに、ぜひ期待してほしい」としている。
募集にもメリット
UNAI加盟は、学生募集においても大きなメリットがある。国連と連携したユニークな教育プログラムを提供できるため、SDGsや国際協力に関心のある学生にとって魅力的な学習環境を整えられる。また、世界の大学との交流機会が増えることで、学生の視野が広がり、高い倫理観や市民権を身につけることができ、就職活動における差別化にもつながる。さらに保護者にとっても、子どもが世界的なネットワークの中で学べることに安心感をもたらす。
湘北短期大学は、1974年に学校法人ソニー学園により設立された。故井深大氏の建学の精神が基になった教育理念「社会でほんとうに役立つ人材を育てる」により、ビジネス・IT分野をはじめ、衣・食・住、子ども、家族、健康など、暮らしに密接に関わる分野まで幅広く学ぶことができる。2025年3月の卒業生の就職率は99%だった。