猫が『寂しい…』と感じているときの行動6選 心を癒やしてあげるためにしたいことも
猫が『寂しい…』と感じているときの行動6選
猫が寂しいと感じたときには、次のような普段と異なる行動やサインを見せることがあります。
1.鳴き声が増える
猫はふつう必要以上に鳴くことはありませんが、寂しさを感じると鳴き声が増えることがあります。
とくに飼い主が家を空けている時間が長いと、帰宅時に大きな声で鳴いて飼い主の注意を引こうとするのです。
この鳴き声には「もっと構ってほしい」「寂しい」という気持ちが込められています。
2.過剰な甘え
猫が寂しいと感じると、飼い主に過剰に甘えるようになります。
普段はクールな猫が、常に飼い主のそばにいたがったり、膝の上に乗りたがったり、撫でられるのを求めてくるように…。
また飼い主が他のことに集中しているときでも、強引に甘えようとする様子も見られます。
3.破壊行動
家具や物を傷つける行動は、寂しさからくるストレスの発散方法のひとつです。
たとえば爪研ぎを頻繁にしたり、特定の物を噛んだり。留守番中や飼い主がいない間に、このような行動を取ることも多いです。
寂しさや不安を、紛らわしているのかもしれません。
4.食欲の変化
寂しさやストレスが原因で、猫の食欲が変わることもあります。
いつもより食欲が増えたり、逆に減ったりしたら「寂しい」のサインである可能性も…。
食事に対する興味が薄れ、好きだった食べ物を残すようになったら、猫の機嫌をうかがってみてください。
5.過度の毛づくろい
猫が過度に毛づくろいをするようになるのも、寂しさからくるストレスのあらわれです。
通常の毛づくろいは日常的な行動ですが、寂しさや不安を感じていると、それがエスカレートし、毛が抜けてしまうほど自分の体を舐め続けることがあります。
もし猫の体にハゲが見つかったら、猫を寂しくさせていないか、ストレスを与えすぎていないか、一度猫をとりまく環境を確認してみましょう。
6.隠れる
猫は寂しさを感じると、どこかに隠れることがあります。
たとえば家の中で誰もいないときや、飼い主が忙しくて構えないときに隠れることが多いです。隠れることで、猫は自分を落ち着かせようとしているのかもしれません。
筆者の愛猫は構ってあげられないと、ふてくされたように猫用蔵にこもってしまいます。
猫の心を癒すには?
猫が寂しさや不安を感じているとき、その心を癒やすためには、いくつかの方法があります。
猫とのコミュニケーションを増やす
まず基本的な癒し方は、猫とコミュニケーションをとることです。
猫は独立心が強いとはいえ、飼い主との交流を求めています。そのため日常の中で猫と過ごす時間を増やすことは非常に大切です。
とくに撫でる・話しかける・遊ぶといった行為は、猫に安心感を与えます。飼い主が猫と向き合い、愛情を示すことで、猫は孤独を感じにくくなるでしょう。
たとえば毎日のルーティンに遊びの時間を取り入れるだけでも、猫のストレスが軽減され、心が満たされるはずです。
快適な環境を整える
猫がリラックスできる環境を整えることも、心を癒やすために重要です。
猫は縄張り意識が強く、自分の「安心できる場所」を求めます。そのためキャットタワーや隠れ家になるような場所を用意し、猫が安心して過ごせる場所を用意してあげましょう。
また快適な寝床やお気に入りの毛布をセットするのも、猫がリラックスできる環境作りに役立ちます。
興味をそそるおもちゃで刺激を与える
猫の興味をそそるおもちゃを用意するのも、心を癒すには効果的。
とくに猫が一人で過ごす時間が長いと、退屈を感じやすくなります。その場合は猫が好むようなおもちゃを用意して、猫が楽しみながら過ごせる時間を増やしましょう。
こうしたおもちゃは猫の狩猟本能を刺激し、精神的な充足感を得る手助けをします。
適度な距離感を保つ
猫は独立心が強いため、過剰に干渉されるのを嫌います。それだけでなく、過干渉は猫の「依存心」を高めて、さみしがりな性格を強化させるリスクも…。
そのため猫の気持ちを尊重し、必要以上に構いすぎないことも大切です。猫が一人になりたいときにはその気持ちを尊重してあげることが、猫との良好な関係を保つ秘訣です。
まとめ
猫が寂しさを感じたときに見せる行動には、鳴き声が増える、家具や物を傷つける、飼い主に過剰に甘えるなどがあります。
これらの行動を通じて、猫は飼い主に寂しさを伝えようとしているのです。
もし、猫が寂しいと感じていることに気づかないままでいると、猫の心身に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため飼い主は猫とのコミュニケーションを大切にし、猫の心を癒やし、安心感を与えるよう心がけましょう。