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『ロックは淑女の嗜みでして』EDテーマ担当・Little Glee Monster インタビュー|「夢じゃないならなんなのさ」は、リトグリの“優等生”のイメージを覆すような楽曲。りりさたちの心境と重ねて歌うことができた

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

「ヤングアニマル」にて連載中の福田 宏先生の漫画を原作とし、2025年4月より毎週木曜よる11時56分からTBS系28局にて全国同時放送中のTVアニメ『ロックは淑女(レディ)の嗜みでして』。

本作は、超一流のお嬢様学校に通う少女たちがインストバンドを結成し、音楽で“本音”をぶつけ合う姿を描いた青春ロック作品です。

本作のEDテーマである、Little Glee Monster(リトグリ)の「夢じゃないならなんなのさ」のCDが5月28日(水)にリリースすることを記念し、インタビューを実施!

楽曲と作品の共通点や、アニメを見ての感想のほか、メンバーの皆さんの好きなアニメ・漫画、現在開催中のライブツアーの見どころなどを伺いました。

【写真】『ロックレディ』リトグリがEDテーマに込めた「脱・優等生」の想い/インタビュー

「夢じゃないならなんなのさ」は、リトグリの“優等生”のイメージを覆すような楽曲

――「夢じゃないならなんなのさ」からは、これまでのリトグリの楽曲にはない、新たな一面が感じられました。初めてこの楽曲を聴いたときの感想をお聞かせください。

かれんさん(以下、かれん):リトグリは今までガチロックを歌ってこなかったので、新しいジャンルにチャレンジできることがすごく嬉しかったです。

結海さん(以下、結海):初めて聴いたときから「早く歌いたいな」と思いました。最初のギターのフレーズから引き込まれましたし、歌詞も力強くて。レコーディングもライブも早くやりたい!とすごくワクワクしました。

miyouさん(以下、miyou):今までのリトグリの楽曲にはないメロディラインや、ダークな雰囲気が印象的でした。

ミカさん(以下、ミカ):ギターソロから始まって、「なんだこの曲は!」とすごくワクワクしましたし、歌うのが楽しみでした。

アサヒさん(以下、アサヒ):今までにないサウンドなので、ライブで盛り上がるだろうなと思いました。また、歌詞がけっこう強めな部分が多く、そのときはまだ(作品を)拝見していなかったので、「どういうアニメになるんだろう?」というのがすごく楽しみでした。

MAYUさん(以下、MAYU):リトグリは真面目に真っすぐ歌を届ける、いわゆる“優等生”みたいなイメージを持っていただけることが多いんですが、それをちょっと覆したいなとちょうど思っていた頃にこの楽曲が来て。歌詞にすごく共感しましたし、これからいろいろな場面で歌っていくことで、「脱・優等生」の第一歩になるのかなと思いました。楽曲を聴いてくださった皆さんの反応も楽しみです。

――「優等生のイメージを覆す」というのが、今の活動のテーマの一つなんですね。

かれん:もちろん(歌やお仕事に)真面目に取り組んでいるんですが、「パフォーマンス面でもっと遊びを入れていけるようにしたいね」と今年の年始あたりからメンバーで話していて。毎回ちょっと歌い方を変えてみたりとか、音楽番組でもライブみたいな煽りの言葉を入れたりとか、そういった意味で「脱・優等生」を意識しています。

結海:「ギャップを感じてもらいたい」という想いで歌ったことで、りりさたちが抱える「普段はお嬢様だけど、本当はロックがしたい」という部分とすごくリンクさせることができたと思います。

――レコーディング時に意識したことや、エピソードがあれば教えてください。

miyou:キーの高さに苦労しました。高音を維持しつつ、そこに強さを持たせる必要があったので。

結海:確かに、最初は(高音をキープするために)もっと弱く歌っていたんですが、「もっと張ってください」と言われた記憶があります。

かれん:最初はみんな綺麗めに歌っていたんですが、「ロックやから、もうちょっとはみ出していたほうがいいんじゃないか」と、録っていく中でどんどんソウルがこもっていった気がします。

miyou:(先に録っていた)ミカ、かれんちゃんの声を最初に聴いたときに「ああ、けっこうブチかましていく感じね」と思ったので、私も「笑っちゃえ」と。それぞれが聴いていく中で雰囲気を掴んでいって、最終的にすごくいい形になったなと思います。

5人:あれ(miyouさんの笑うパート)、超好き!

ミカ:私が歌い出しで、曲のイメージでパン!と出るので、「(続く)かれんちゃんもかませ!」と思いながら歌いました。

アサヒ:適度にかましつつ、言葉がちゃんと聞こえることも大事にしてレコーディングしたので、CDや配信では何回でも聴きやすいと思います。一方で、ライブはみんなクセが増すので(笑)、CDや配信とはまた違った良さがあると思います。

MAYU:今回、自分的にけっこうギリギリのキーで、最初は正直、「ライブや音楽番組のときにリスキーなのでは?」とパートを変えてもらうことも考えたんですが、いざやってみたら、「やっぱり自分ってプロなんやな」と(笑)。

一同:(笑)

――やってみたら、ちゃんとできたと。

MAYU:「やれたじゃん! まだ自分の限界じゃないんや」って思いましたし、(パートを変更せずに)自分のままでいけてよかったなと。あとは、アサヒが「MAYUの熱いパートを聴いて、想いを受け取って歌えた」みたいなメッセージをくれたのも嬉しかったです。とにかく、歌っていて難しいけど楽しい曲ですね。勝手に自分のギアが上がりますし、他のメンバーも同じくギアが上がっているんじゃないかなと見ていて感じます。

メンバーそれぞれにとっての「負けられないライバル」は?

――続いて、お気に入りの歌詞や、歌っていて気持ちがひと際入るパートを教えてください。

かれん:「妥協の二文字はない」からのところです。「自分もこうありたいな」と毎回思わせてくれる歌詞なので。

結海:気持ちが特に入るのは「クソクラエなんて 口が裂けても言わない」です。大人になるにつれ、乱暴な口調の気持ちって心の中に閉じ込めることが多いと思うんですが、ここではうまくメロディに乗せて解放しているなと思います。

miyou:「迷って傷ついて やけに遠回りして」からのところです。強い歌詞の中に、弱かった自分を肯定してあげる部分もあるのが、すごく人間らしくて好きです。

ミカ:アサヒちゃんと「本気だけで刻もう(刻もう)」と掛け合いをしていくところが好きです。

アサヒ:私は、自分が歌っているところじゃないんですが、「共鳴に合図はいらない」ですね。私たちも気持ちが上がるときって大体一緒なので、すごく共感しました。

――パフォーマンスをするときもやっぱり、周りのテンションの高まりって分かるものなんでしょうか?

かれん:歌っているときもそうですし、プライベートでも全員でブチ上がるときは合図がないです(笑)。

結海:気付いたら6人全員で喋り出すので、誰が何を言っているのか分からないんですよ(笑)。

――素敵な関係性ですね。MAYUさんはいかがですか?

MAYU:「生きる時間だ」って深い歌詞だなと思います。音楽を奏でているときだったり、好きなことをしている瞬間、自分が自分らしくいられる瞬間が本当の意味で「生きている」ということなのかなと。このサビ前でいったん落ちて、そこからサビでブチ上がるという高低差も含めて、すごくシビれました。

――「負けられないライバル in my mind」という歌詞を見て、皆さんが思い浮かべた“ライバル”を教えてください。

かれん:“自分自身”もそうですし、メンバーのことも良きライバルだと思っています。日々進化していきたいですし、「謙虚さを忘れないようにしなくちゃ」といつも思っています。

結海:“過去の自分”です。ライブパフォーマンスなど、前の自分を1ミリでも越えることで成長するし、より多くの人に歌を届ける意味も生まれるのかなと思うので、やっぱりいつだって自分と戦っていきたいなと思っています。

miyou:私は「まだ寝たい」と言う“朝の自分”です。負けないように日々頑張っています(笑)。

ミカ:私も“自分”です。自分に振り回されたくないので。例えば何か苦労することがあっても、「全然辛くない。楽しいよ」と言い聞かせたりして、自分をうまくコントロールするようにしています。

アサヒ:“朝の自分”です。朝、時間がないのにいろいろ始めようとする自分とか、ちょっと落ち着いてほしいなと思います(笑)。

MAYU:“弱い自分”です。私はすぐ弱気になったり、ネガティブになっちゃうんですが、少しずつそれに振り回されないようになってきたのかなと思います。コブクロさんの「風見鶏」の「弱い自分に勝てるなら 誰に負けたって良いさ」という歌詞がすごく好きで、ネガティブな気持ちになったときは、その言葉を思い出して自分を奮い立たせるようにしています。

りりさたちが大観衆の前で自分たちの音楽をぶちかます姿を見てみたい

――『ロックは淑女の嗜みでして』の原作漫画やアニメを見ての感想をお聞かせください。

かれん:原作に忠実な部分と、アニメだからこそ出せる良さの両方があって面白かったです。

結海:「現実にこんなお嬢様っているのかな」と想像しました。キャラクターがぶっ飛んでいて、「こんなお嬢様がいたらたまったもんじゃないな」と思うと同時に、すごく魅力的だなと思いました。

miyou:私も楽器を少し弾いたりするので、(アニメの)演奏中の手や指の動きなどがリアルでビックリしました。

ミカ:私も高校生のときに軽音部だったので、少し懐かしい気持ちになりましたし、また弾きたいなって思いました。

アサヒ:お嬢様のときと、演奏しているときのギャップがすごく素敵で、引き込まれました。

MAYU:私はアニメや漫画が大好きで、今までいろいろ見てきたんですが、大体イケメン(キャラ)を好きになっちゃうんですね。でもこの作品で、初めて女の子にときめいて。今まで感じたことのない気持ちにさせてくれて、すごく面白かったです。

――特に好きなのは誰なんでしょうか?

MAYU:りりさです。ツリ目美人が好きなので(笑)。

――今後の展開で楽しみにしていること、シーンなどはありますか?

結海:今は音楽室やライブハウスで演奏していますが、やっぱり、もっと多くのお客さんの前で弾いている姿、ぶちかましている姿を見るのが楽しみです。

――自分と似ているなと感じたキャラがいれば教えてください。

結海:黒髪でロングということと、ライブでお客さんを煽るときと普段のギャップから、音羽ちゃんに雰囲気が似ているとファンの方に言われたことはあります。

――好きなアニメ・漫画があれば教えてください。

MAYU:私は『黒子のバスケ』が好きで、中でも黄瀬(涼太)くんがめちゃくちゃ好きです。家族みんなアニメ好きで、弟と妹が黄瀬くんのアクスタを私にプレゼントしてくれたこともあります(笑)。

アサヒ:昔は少女漫画を読むことが多かったんですが、だんだん少年漫画も刺さるようになって、特に『HUNTER×HUNTER』が好きになりました。キャラクターたちの友情とか、普通思いつかないような(冨樫義博先生の)発想とかが面白いなと。推しのキャラクターはイカルゴです。

ミカ:私はコロナ禍のときに『鬼滅の刃』に激ハマりしました。最終巻が発売したときは近くのお店はどこも売り切れだったので、遠方の本屋さんから取り寄せたくらい、好きな作品です。

miyou:子供の頃、兄が『NARUTO -ナルト-』を毎週見ていたので、自分も一緒に見ていました。アニメは普段あまり見ないんですが、曲が好きだったりするとグッと引き込まれます。

結海:妹に『約束のネバーランド』と『ハイキュー!!』を教えてもらったのをきっかけにアニメがすごく好きになりました。『約束のネバーランド』ではレイくんが好きで、そこから女性声優さんが演じる少年の役が好きになりました。『ハイキュー!!』は主人公の日向(翔陽)くんを見ていると前向きになれるので、ライブ前に気持ちが落ちているときに見直したりもします。

かれん:私は『SPY×FAMILY』がすごく好きで、アニメも第1期からずっと見ていますし、映画(『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』)も姉と一緒に見に行きました。あとは、『七つの大罪 黙示録の四騎士』は主題歌(第1クール OPテーマ「UP TO ME!」)を担当させていただいたこともあり、前作(『七つの大罪』)も含めて見ました。

ライブツアー"Ambitious"は、リトグリの10年間が感じられるセットリストに

――現在、ライブツアー"Ambitious"の真っ最中ですが、見どころを教えてください。

かれん:昨年、東京で10周年ライブをさせてもらったんですが、そのときに来られなかった方にも10周年を感じてほしい思いでセットリストを組んでいます。最新アルバムからもたくさん歌っているので、リトグリを新しく知ってくださった方も、昔から知っている方も楽しめるライブになっていると思います。

miyou:10周年を越えて少し解放された、余裕のある感じというか、好きに音楽に乗れる自分たちを表現できるツアーにしたいなという想いで計画しました。ありのままで楽しみながら、割と自分たちらしい、削ぎ落された姿が見られると思うので、ぜひ遊びに来てほしいです。

――全国各地、さまざまなところに行きますが、特に楽しみにしている場所があれば教えてください。

かれん:九州のガオラー(ファンの愛称)がいつもすごく盛り上がってくれて、団結力があるので、今回も皆さんに会うのが楽しみです。

結海:岩手です。家族が買ってきてくれたお土産が美味しかったので、行ったときにぜひ買いたいなと思っています。

miyou:熊本は今回初めて行くので、どんな雰囲気のお客さんが来てくださるのか楽しみです。

ミカ:広島です。行くときは必ずお好み焼きを食べるので、みんなで美味しいご飯をまた食べたいなと思っています。

アサヒ:山口や福井はなかなか行く機会がないので、今回、地元の方に会えることを楽しみにしています。

MAYU:待ってます!とメッセージをくださる方もたくさんいらっしゃるので、今回のツアーにはないんですが、いつか沖縄にも行きたいです。

――最後に、読者の皆さんにメッセージをいただければと思います。

かれん:この記事を見てくださっている方は、私たちのファンだけじゃなくて、アニメが好きな方もたくさんいらっしゃると思うので、ぜひアニメ『ロックレディ』とともに私たちの楽曲も楽しんでいただけたらなと思います。

結海:全国の皆さんに、アニメとともに私たちの歌も少しでもいいなと思っていただけたら嬉しいです。これから放送されるお話も、いちファンとして楽しみにしています。

miyou:皆さんの大好きなアニメに、アーティストとして少しでも彩りを添えることができていたら嬉しいです。この楽曲も含めて楽しんでいただけたらなと思います。

ミカ:これからも皆さんの好きなアニメに、私たちがまた何かしら関わることができたらいいなと思います。ライブにもぜひ来てください。

アサヒ:これまでいろいろなアニメに関わらせていただいたので、今後も素敵なご縁が作れるように頑張ります。これからもリトグリをよろしくお願いします。

MAYU:アニメと音楽は一心同体だと思うので、どっちから入るかは様々だと思うんですが、一緒に愛していただけたら嬉しいです。

[インタビュー:杉田裕孝]

夢じゃないならなんなのさ

発売日:2025年5月28日(水)

【初回生産限定盤(CD+BD)】SRCL-13320〜13321 ¥3,400(税込)

 
【通常盤(CD only)】SRCL-13322 ¥1,430(税込)

 
【期間生産限定盤(CD+BD)】SRCL-13323〜13324 ¥1,870(税込)

 
<収録内容>
・DISC-1【CD】
01. 夢じゃないならなんなのさ
(TVアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』エンディングテーマ)
ほか新曲収録
夢じゃないならなんなのさ - Lead Off ver. - ※初回生産限定盤/通常盤のみ収録
夢じゃないならなんなのさ - TV Size - ※期間生産限定盤のみ収録

・DISC-2【Blu-ray】 ※初回生産限定盤
SPACE SHOWER TV × J:COM Little Glee Monster Precious Live - 2024.09.23
DIVA
I Promise you
青春フォトグラフ
好きだ。
だから、ひとりじゃない feat.千葉県立幕張総合高等学校ダンス部DOHOPS
世界はあなたに笑いかけている feat.千葉県立幕張総合高等学校ダンス部DOHOPS
ECHO

・DISC-2【Blu-ray】 ※期間生産限定盤
TVアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』ノンクレジットエンディングムービー

Little Glee Monster Live Tour 2025 "Ambitious"

全20公演の全国ホールツアー Little Glee Monster Live Tour 2025 "Ambitious" 開催!
https://www.lgm-tour.com/livetour2025/

【東京】 4月6日(日) J:comホール八王子
【滋賀】 4月19日(土) 滋賀県立劇場 びわ湖ホール 大ホール
【奈良】 4月20日(日) なら100年会館 大ホール
【北海道】 5月5日(月・祝) カナモトホール(札幌市民ホール)
【広島】 5月10日(土) 呉信用金庫ホール
【山口】 5月11日(日) KDDI維新ホール メインホール
【岩手】 5月17日(土) 奥州市文化会館Zホール 大ホール
【山形】 5月18日(日) やまぎん県⺠ホール 大ホール
【千葉】 5月24日(土) 市原市市⺠会館 大ホール
【群馬】 6月1日(日) 高崎芸術劇場 大劇場
【京都】 6月8日(日) ロームシアター京都 メインホール
【熊本】 6月14日(土) 熊本城ホール メインホール
【福岡】 6月15日(日) 福岡サンパレス
【福井】 6月28日(土) フェニックス・プラザ エルピス 大ホール
【長野】 6月29日(日) ホクト文化ホール・大ホール
【愛知】 7月5日(土) Niterra日本特殊陶業市民会館フォレストホール
【静岡】 7月6日(日) 富士市文化会館 ロゼシアター大ホール
【大阪】 7月12日(土) 大阪フェスティバルホール
【大阪】 7月13日(日) 大阪フェスティバルホール
【東京】 7月21日(月・祝) 東京ガーデンシアター(有明)

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