地元の期待と応援を背に、パリオリンピックで躍動を誓う「スプリント」「チームスプリント」2種目出場の自転車トラック小原佑太選手
地元の期待と応援を背にパリオリンピックに臨む自転車トラック競技代表・小原佑太選手
パリ五輪開催まで1か月となった6月26日、自転車競技の聖地、伊豆ベロドロームで自転車トラック競技の日本代表・小原佑太選手がインタビューに応えオリンピックへの意気込みを語った。
パリオリンピックでは「スプリント」と「チームスプリント」の2種目に出場が決まった小原佑太選手。「自分はもともとすごい選手ではなかったが、こうしてオリンピックの舞台に立つことができた。努力次第で結果を出せる、そういうところを見ていただきたい」と地元・青森の熱い応援と期待に対して、決意を語る小原佑太選手。地元を代表するケイリン選手として躍動を誓う。
「チームスプリント」では第一走者・長迫吉拓選手、第二走者・太田海也選手の後を受け、ゴールを狙う重要な最終走者を担う。練習では三人とも和気あいあいなムードではあるが、お互いが相手のタイムを上回るよう切磋琢磨し合い、練習後は映像を見返して、どちらか勝った負けたと意地を張るとのこと。同じチームながら、ライバル意識を持って練習に臨むことで、結束はどんどん強くなっている。
第一走者の長迫吉拓選手は、最初の半周のタイムは世界一に匹敵する。第二走者の太田海也選手はスピードがあり、コーナリング姿勢の安定した美しさがある。「彼らからもらったスピードをさらに加速させゴールに飛び込む自分はいつも苦しんでいる」と言う小原佑太選手。「脚が取れても構わない」という決意で最後の力を振り絞ってペダルを漕ぐ姿に注目してほしいとのこと。
去年の世界戦では1回戦敗退という結果だったが、タイム的に見れば僅差で可能性を十分感じることが出来、それがいまの自信につながっている。パリオリンピックで小原佑太選手のラスト1周に注目したい。