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カラテカ・入江慎也氏が新潟県三条市で講演、芸能界引退から清掃会社起業までの経験を語る

にいがた経済新聞

入江慎也氏

三条商工会議所青年部は12月10日、元お笑い芸人で現株式会社ピカピカ(東京都目黒区)代表取締役の入江慎也氏を講師に招いた講演会を開催した。「起業・新事業アイデア創出セミナー」と題した同講演会には三条市などから250人が来場。いわゆる「闇営業問題」で2019年に芸能界を離れた入江氏が、起業するまでの経緯を語ったほか、地元経営者とのクロストークも行った。

入江氏は1997年、高校の同級生だった矢部太郎氏とお笑いコンビ「カラテカ」を結成。2019年に芸能界を離れた翌年、清掃会社のピカピカを設立した。現在は全国30店舗のフランチャイズを展開する。

前半の基調講演では、入江氏が起業するまでのエピソードと、その際の心境、現在まで続ける心がけなどを語った。入江氏は吉本興業を解雇された当時について「やることがなくなって家の掃除をしたが、芸人時代使っていたものを全部捨ててみたら、少しだけ気持ちが楽になった。それから相方の矢部に相談したら『地に足についた仕事を少しずつ頑張ってみたら』と言われた。その時に、清掃がいいかもしれないと考え始めた」と振り返る。

そして「迷惑をかけたので、タレント活動に戻ることはできない。無くならない仕事とは何だろうと考え、清掃業か、飲食業をしようと決心した」(同)。その後、清掃会社でのアルバイトで経験を積み、2020年に独立してピカピカを立ち上げた。

講演には三条市などから250人が来場した

クロストークの様子 左から、ヴィヴィッドリーの小野塚雄也氏、入江氏、熊倉シャーリングの熊倉正人氏

アルバイト当時から独立を目標に掲げて実行したことや、芸人時代の経験から「目標を設定して働いてほしい。目標があるスタッフとないスタッフは、ぜんぜん違う。もう一つ(重要なこと)は行動すること。僕の座右の銘は『行った先に何かがある』。面倒くさいと思っても、行動してみてほしい。そこにヒントがある可能性がある」(同)と語った。

後半は、株式会社ヴィヴィッドリー(新潟県三条市)代表の小野塚雄也氏と、熊倉シャーリング有限会社(新潟県燕市)代表取締役社長の熊倉正人氏も交えたクロストークを実施。企業経営やアイデアの創出方法について意見を交わした。クロストークの中では燕三条がものづくりの盛んな地域であることにちなみ、入江氏はオリジナルの掃除グッズのアイデアを語って「(商品を)作れる方がいたら、ぜひ一緒に作ってみたい」とも話していた。

講演を終えての記念撮影

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