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兵庫県産ジビエをもっと気軽に!県立美術館レストラン『Rokumei saryu』 神戸市

Kiss

4月24日、兵庫県立美術館(神戸市中央区)に新しいレストラン『Rokumei saryu(ロクメイサリュウ)』が誕生。ジビエ料理を提供しているとのことで、早速行ってきました。

阪神岩屋駅からHAT神戸に向かって歩くこと8分ほどで、建築家の安藤忠雄氏が設計した建物が見えてきます。屋上にはオランダのアーティスト、フロレンティン・ホフマン氏がデザインした「Kobe Frog(通称:美かえる)」がお出迎え。

お目当てのレストランは美術館の2階にあり、少し奥まった入口はシックなトーンで統一され、安藤建築の象徴であるコンクリート壁の世界観に溶け込んでいます。

中に入ると一転。店内は海側に面した大きなガラス張りによって光が差し込み、開放感あふれる空間が広がっています。

同レストランは”ジビエを通じて(繋ぐ)地域を豊かに”がコンセプト。鹿やイノシシなど野生鳥獣による農作物や森林への被害対策としてジビエ流通の仕組みを作り上げた株式会社メリケンヘッドクォーターズが、元町のジビエ料理専門店『鹿鳴茶流 入舩』(神戸市中央区)に続き出店しました。

兵庫県産ジビエを味わえるメニューは、軽食からコース料理までさまざま。今回は、人気メニューの「猪鹿ボロネーゼ」と「鹿カツレツサンド」をいただきます。

「猪鹿ボロネーゼ」1,650円(税込)

たっぷりとのせられたセルバチコの彩りが目に美しいパスタが到着。気になるお肉も見え隠れしています。

1週間以上かけて作られるデミグラスソースが味の決め手だそう。香草以外にスナップエンドウ、ニンジン、トマト、玉ねぎと野菜もたっぷりの一皿です。

ごろっと大きめのミンチはイノシシとシカの合い挽き。粗めに挽かれているので食感が楽しく、食べ応えもしっかり感じられます。その味は想像以上にあっさりと上品で、イメージしていた野生の臭みなどはいっさい感じられません。これは下処理技術の高さによるものだそう。

「鹿カツレツサンド」900円(税込) 

鹿カツのサンドイッチは、ダイレクトに鹿肉を味わえる一品。薄付きの衣でカリッと揚げられた鹿カツがふっくらと柔らかなパンに挟まれています。なめらかなエッグフィリングに、シャキシャキの紫キャベツとレタスが味わいを膨らませてくれます。

「白鶴酒造大吟醸酒粕のレアチーズケーキ」900円(税込)

デザートには、白鶴酒造の大吟醸酒粕を使ったチーズケーキ。なめらかな口どけと酒粕の芳醇な香りを両立させるためクリームチーズとの比率にこだわったそう。ストロベリーのアイスクリームにシカの形のクッキー、フランボワーズのソースが添えられます。

ところで、店内にはいたるところに、「われわれ人間は地球上で彼らに変わって何ができるか?」というメッセージがあります。彼らとは二ホンオオカミのことで、元来、日本では肉食動物であるオオカミがシカを食べることによって食物連鎖のバランスが保たれていたのだとか。

しかし、100年以上前にニホンオオカミが絶滅するとシカの数が増加。また、近年ではハンターの数が減ったこともあり、さらに自然界のバランスが崩壊し、急激に増えたシカが森や畑を荒らすことが問題となっています。

「野生鳥獣の保護管理のもと、やむを得ず増えたその命をいただく、このように料理して食べることも、自然環境を守る大切なアクションです」と話す担当者。

「兵庫県立美術館は車いすやベビーカーなどにも対応している建物なので、もっとたくさんの人に気軽にジビエの美味しさに触れてほしい」とのこと。

今回いただいたアラカルト以外にコース料理(3,520円・税込~)もあり、前菜からスープにメイン、デザートまで、本格的なジビエのフルコースを堪能することができるそう。美術館の展示と素敵な食事を一緒に、優雅な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。


場所
Restaurant Rokumei saryu
(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 兵庫県立美術館 2F)

営業時間
11:00~17:30(L.O.17:00、コースは16:30)

定休日
月曜日
※祝・休日の場合は翌日
※美術館休館日に準ずる


オープン日
2025年4月24日(木)

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