【茅ヶ崎 ショップレポ】ミツワライス - 日常を取り戻す心の栄養ごはん!災害時の備蓄食料に「湯煎米」
茅ヶ崎の北側、芹沢に会社を構える「株式会社ミツワライス」は、精米やお米の卸販売を行っている会社。
今、同社が開発した、災害現場の声から生まれた湯煎調理のお米「湯煎米」が話題になっています。
創業28年のお米屋さん
1997年有限会社ミツワコーポレーションとして、藤沢で創業。
2000年に茅ヶ崎に移転し、2019年には、安全な精米製造の基準である精米HACCP認証を取得しているミツワライス。
精米や玄米を、東京・千葉・埼玉・神奈川を中心とした、スーパー・飲食店・学校給食などの業務店に納品しています。
日常が感じられる温かいご飯
2024年1月に発生した、能登半島地震の災害支援チームの一員として被災地入りした管理栄養士とミツワライスとが共同開発したのが、「湯煎米」という商品。
現地の状況を実際に目で見て、直接聞いた被災者の生の声を参考に作られました。
被災から5日目以降になると支援物資が中心の食事になり、その辺りから「普段の食事」が食べたくなってくるのだそう。
災害時の支援物資と「食に対する意識」の変化
フェーズ1:各所からの情報が入って来ないため、不安が大きくお腹が空かない <一口ようかんやチョコレートなどの栄養調整食品>フェーズ2:情報が入り事態を把握することで、空腹を感じるように <パンや備蓄食材や手軽に食べられる救援物資が届き始め、電気が通り始める>フェーズ3:しっかりとしたいつもの食事・生活を求めるように <水などの支援物資が届き始め、元の生活を望む声が多く聞かれる>
このフェーズ3に着目した「湯煎米」は、被災時の身体の栄養だけでなく心の栄養も補給してくれる非常食。
お米1合が真空パックされており、約二人分の量。
1つのサイズは、縦6×横7×高さ4.5cmの手のひらサイズで、とてもコンパクトなので、非常用持ち出し袋やリュックに入れておくのにもとても便利。賞味期限は、製造から2年間です。
湯煎米の作り方
真空パックされた外袋を開封すると、無洗米が、熱に強い高密度ポリエチレンの袋に二重になって入っています。
作るのに必要なものは、お鍋と水だけ。
外袋のメモリに合わせて水を210mL計量し、お米のポリエチレンの袋に入れて、なるべく空気を抜きながら袋を10~15回ほどひねり上の方を結びます。
鍋に水を入れ沸騰したら、一度火を止めます。お米と水の入った袋を入れて、再点火。30分湯煎したら、火を止めて10分蒸したらできあがり。
湯煎の水は、雨水や海水でもOKとのこと。
作り方の動画は、こちら。
お米が炊き上がる香りは、ふんわりとやさしくて、日常を感じさせてくれます。
ふっくらとして甘みのあるお米は、非常食とは思えないクオリティの高さ。
この美味しさは、湯煎することで内袋が圧力釜の役割を担い蒸気が逃げないことで、旨味や香りを閉じ込めているのだそう。
水を多めに入れると、おかゆに。
野菜が不足しがちな環境で、水の代わりに野菜ジュースを入れてアレンジも。
災害時に、環境・身体・心の状態が日々変化していく中で、日常を取り戻すために大切な食事。
実は、簡易でも調理をするという行為自体が、日常を取り戻すことに繋がっているのです。
家庭にもストックを
「湯煎米」を開発し販売している、ミツワライスの大森社長にお話をうかがいました。
大森 - 災害時に必要なものは、フェーズと共に変化していきます。支援物資が届き始め徐々に状況が落ち着いてきた頃に、元の生活を望む声が多く聞かれるように。そんな時に、支援物資だけでは得られない、手作りの温かい食事を摂ることは心の栄養にもなると考え生まれたのが「湯煎米」。
現在、行政と防災協定を結ぶ方向で進めています。首都圏では、災害時に多くの人が在宅避難を求められる状況になるので、備蓄食材としてご家庭にも取り入れていただけたらと思います。
ネット通販で購入可能
「湯煎米」は、防災用としてだけでなく、賞味期限が近付けばそのままいつものお米と一緒に炊飯器で炊いたり、キャンプに持って行ったりと無駄なく便利に活用できるのも魅力。
現在は、ネット通販で購入可能とのこと。
ノベルティとしての採用実績もあり、最小ロット500個からオリジナルパッケージに変更できます。
気になる方は、ミツワライスの公式サイトをチェックしてみてくださいね。
株式会社ミツワライス
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商品購入サイト
電話番号
0467550588
住所:〒253-0008 神奈川県茅ヶ崎市芹沢1415-2