大阪・関西万博「大屋根リング」から見る花火はどんな感じ? スタート時刻非公開の打ち上げを待ってみた
もうすぐ花火大会シーズン。今年はどこの花火を観に行こうか、考え始めている人も多いことだろう。
2025年は、去年まではなかった選択肢もある。大阪・関西万博だ。
なぜ万博? と思った読者もいるだろうが、聞いてほしい。なんと万博では毎月1度、「JAPAN FIREWORKS EXPO」として全国各地の有名花火大会が月替わりで花火を打ち上げているのだ。
世界各地の文化や技術に触れられるだけでなく、いろんな花火大会の雰囲気まで感じられるなんて、お得かも......。
というわけで、Jタウンネット記者は2025年5月31日、来場者数が過去最多となっていた大阪・関西万博を訪問。その夜に打ち上げられたのは、福島県の「双葉花火」だった。
大屋根リングの上から見る花火は、とにかく圧巻。視界を遮る障害物もほぼないため、とっても見やすい。
これって、ミャクミャク?
復興と平和を願い、福島県双葉町の「東日本大震災・原子力災害伝承館」で2024年9月28日に初開催された「双葉花火」。テーマは「福島から世界へ 花火が織りなす 平和のシンフォニー」だ。
スタート時刻は非公開。とはいえ、まあ夜7時ごろには始まるんじゃないかとアタリを付けて大屋根リングの上にあがった。
待っている間の編集長とのLINEが、こちらだ。
なかなか始まらず、その場で佇むしかない記者。そして訪れた午後7時55分。記者同様に今か今かと待ち構えていたたくさんの来場者の上空に、約1万発の花火が打ち上げられた。
空に上がるのは、この日のためだけに演出されたオリジナルプログラムとのことで、中には今回の万博らしい赤と青の花火も。
記者の周囲では「ミャクミャクや!」との声もあがっていた。この色味と形を見たらもうみんな〝ミャクミャク〟を想起するようになっているのかも......。
約5分という短時間でバンバンと色鮮やかで大きな花火が勢いよく打ちあがり続けるので、最初から最後までずっと花火大会のフィナーレを見ているような贅沢さがあった。
今回、双葉花火の打ち上げを行った「JAPAN FIREWORKS EXPO」の目的は日本が誇る世界最高峰の花火技術と日本固有の文化である「花火大会」の魅力を世界に向けて発信すること。
4月26日には日本三大競技花火大会の一つである三重県伊勢市「伊勢神宮奉納全国花火大会」の花火が打ちあげられた。
次回は6月28日、秋田県大仙市の「大曲の花火」を打ち上げ予定。この2つはいずれも「日本三大競技花火大会」の一つで、大曲の花火は「日本三大花火大会」にも数えられている。
その後も、7月21日、23日(この日はスペシャル花火ショーの予定)、8月23日、9月27日、10月8日にもどこかの花火が打ち上げられる予定だ(いずれも詳細な時刻は非公表)。
参加花火大会はJAPAN FIREWORKS EXPOの公式ウェブサイトやSNSなどで順次発表される。