【熱中症予防】真夏の「冷却グッズ8選」使い比べレポート!【冷却プレート付き扇風機、ハンディファン、ネックリング他】
夏に外で待ち合わせをすると、「暑そうでかわいそう」と哀れまれてしまう暑がりな筆者。職業がら毎年暑さ対策グッズを試しているので、猛暑・熱中症予防対策として近年流行している冷却プレート付き「ハンディファン」などの「冷却グッズ」8種を使い比べて特徴と実感をレポートします!
(2024年8月公開記事を2025年6月19日再編集しました)
どれが涼しい!? ハンディファン、冷却プレート付き扇風機、ネックリング、ネッククーラー、日傘ファン、日傘、扇子
妖怪全部使い!?
今回試すのは、ハンディファン、冷却プレート付き扇風機、ネックリング、ネッククーラー、日傘ファン、日傘2種類、扇子の8種類です。
【ハンディファン】Francfranc(フランフラン)『フレ スマートハンディファン』
(約 W75×D26×H159mm/本体120g・USB Type-C充電式・税込3,280円)
「首掛けハンディファン(モバイルファン)」はこれまで何台も使ってきたのですが、今年は毎年人気というフランフランのハンディファンを公式オンラインショップで購入。盛夏時には売り切れてしまうという、豊富なカラバリとお洒落なデザイン。ほしかったライトブルーは初夏の時点で売り切れていたので「マットグレー」にしました。
使ってみると、デザインがおしゃれなのはもちろん、風量切替が多かったり向きが変えられたりで使い勝手が良く、涼しい!
機能面では、5枚羽根で、風量は6段階(微弱→弱→中→強→最大→リズム風→OFF)に切り替えられ、音は静音。ストラップは上下調節も簡単で使いやすいところも気に入っています。表面下部にインジケーター表示があり、電池残量や充電度合いが分かるようになっています。充電時間は約4時間で、最小約3時間〜最大約10時間連続使用可能なのもうれしい。
愛らしい佇まい
角度が付けられるので首掛け調節がラクです。また2つ折りにすればコンパクトに持ち運べ、デスクファンとしてパーソナル使用も。さらに「モバイルバッテリー」としても使えるので、出先でスマホを充電することも可能。
角度調整しやすいネックファンなのでふだんは手持ち不要
使いながら少し戸惑ったのは、「リズム風」が止まって見えるときもあり、電源オフってるかと思いきや、動いていることがある点です。
日々使うものなので、気に入ったデザインは大切だと使いながら実感。グレイッシュカラー×枠の金色と、控えめな背面ロゴもお気に入りです。
【日傘に付けるハンディファン】サンコー『ワンタッチ日傘ファン』
(幅110×奥行44×高さ205mm/170g・USB Type-C充電式・税込2,780円・2024年6月27日発売)
手持ちの傘に取り付けられる、いわゆる「クリップファン」タイプ。発売時に特選街webニュースで取り上げたら、実際に使ってみたくなり、製品サンプルを提供して頂きました。羽根は4枚で、羽根径は約9cmと大きめ。
ティッシュペーパーをかませても固定できました
中棒直径6~12mmの傘に対応。厚み調整用「シリコンテープ」(2種類×各2枚)も付属。
日傘で遮光したうえに、傘の内側から風が送り込まれる。直径も大きいから涼しい!
風量は3段階に切り替えが可能で、日が落ちた後は手持ちで愛用している。気になる音の方はというと、風量最強にすると大きめではあるものの許容範囲内。稼働時間は、弱:約4.5時間/中:約2.5時間/強:約1.5時間で、筆者の使い方なら2〜3日充電しなくても使えました。
【冷却プレート ハンディ扇風機】古宮shop『Vokon ハンディファン「-15℃瞬間冷却」ハンディファン 冷却プレート 扇風機』
(5×6.2×6.2cm/本体約134g・税込2,640円)※5,280円のところ半額クーポンを使用した価格
2024年の流行は「冷却プレート付きハンディファン」。でも筆者は軽量でないとまたきっと使わなくなると分かっているので、軽量にこだわってネットで購入しました。実物を手に取ったら、予想を上回る軽さで驚きました。
そして何より、皮膚に付けると冷たい!しかも瞬時に。プレートが凍っているのが見えるでしょうか?感覚的には、自販機で買った冷え冷えのアルミボトル缶を肌に付けた感覚と似ています。
使い方は、バッグに入れてハンディファンとして・クリップ付きなのでバッグに引っ掛けて・置き型扇風機として使える3WAY。
スペック:ペルチェ素子により冷却効果が上がり、ドライヤーと同類のモーターを使用することで風量は従来の約3倍。充電時間は約3時間で、容量400mAh、60dbと静音。送風モードと冷却モードの2種類から選べ、送風モードなら最大約10時間、冷却モードなら最大約2.25時間の連続稼働が可能。
髪が機械に巻き込まれないよう、髪をヘアゴムなどでまとめて注意しながら使いましょう
筆者の使い方だと、2〜3日充電しないで使えます。なお、落下すると充電池が膨らんで使えなくなると困るので、家にあったモバイル用ストラップを付けて使用しています。強いて言えば、冷却プレートがもう少し大きくて、それでいて重くならなければ『冷却プレート付きハンディファン』は最強だと思ったのですが、欲張り?
【ネックリング/クールリング】SUO(スオ)『SUO RING 28°ICE ボタン付』
(Mサイズ/内周約34cm・110±10g・ライトベージュ/28℃・税込3,630円)
SUO(スオ)2024年の新作は、ボタン付き! 購入した製品は「SUO RING 28°ICE star(スター)コレクション」で、落下防止スナップボタン付き。18℃で固く凍結するタイプもありますが、筆者は昨年同様、28℃のほうを購入しました。ネックリング(クールリング)の特徴は、保冷剤のような冷たさではなく、体温より低い適度なひんやり感が持続すること。
ちなみに「SUO ICEシリーズ」は、オーガニックな植物性PCM(フェーズチェンジマテリアル)を利用した製品で、温度環境に応じて凍ったり溶けたりする特性を持っていて、熱を吸収・放出。水よりも約30%軽い比重で繰り返し使用できるということです。(公式より)
暑そう…でもあるのと無いのとでは大違い!
2タイプのうち、筆者が28℃以下で凍結するタイプを選んだ理由は、出かけるときに使い勝手がいいからです。SUOがまだ無かった時代には、冷やしてから装着しないとダメだったので、夏日に数時間も経つとブニュブニュになってしまい、使いものになりませんでした。
でもSUO以降は出かける前に冷やす必要がなくなりました。出先で柔らかくなったら、喫茶店の冷たいドリンクの側に置いたり、洗面所で濡らしたり、保冷バッグに入れておけば、また復活するので本当に助かっています。
そうした使い勝手の良さから人気が定着し、他メーカーからも同様の商品が登場しました。筆者も安い方がうれしいので2種類ほど試してみましたが、結局SUOに戻っています。その理由は、SUOはサイズやデザインが豊富なこともありますが、液漏れもしないから、長い目で見ても長持ちしているからです。
なお筆者は一度間違えて「犬用」を買ってしまったこともあるので、みなさんも気をつけてください。
【ネッククーラー】イチーナ『ネッククール 保冷剤ポケット付』
(布部分330mm・税込1,419円)スーパーのライフで購入
使い方は、前首部分があいてヒモで調節可能で、「保冷剤ポケット」付きなので冷やした保冷剤を入れられます。
他にも筆者が使って便利だったのは、そこまで冷やしたくないときには水で濡らして使ったり、乾いたまま首に掛けて使うと、スマートな見た目の「汗取り」として重宝しました。
首回り太めの筆者のパートナーでもゆったり使える大きめサイズで、スーパーなどでも一番よく使われる大きさの保冷剤も入れられました。素材は、ポリエステル90%・ポリウレタン10%のさらっとした触り心地の生地です。
【日焼け対策】折りたたみ 日傘(ひがさ)
(上)高撥水テフロン加工で高密度ポリエステル生地。老舗傘メーカーと共同開発した日本企画設計
(向かって上)ICHIBOKU『2024進化型超軽量 折りたたみ日傘 ミントベージュ』(直径88cm/約130g・jn95-01-02・税込2,380円)は、持ち手の柄が平たく、傘を束ねる「ネームバンド」が幅広いのが特徴です。
晴雨兼用の傘で、UVカット率・遮光率99.9%とか。内側は黒色になっていて、外側のミント×ベージュのバイカラーが気に入っています。とにかく軽量だし、日よけがしっかりできて助かっているので、出掛けるときは必ず持って行きます。存在感のあるネームバンドですが、傘を差すときはネームバンドを回転させてマジックテープにくっ付ければ、ブラブラせずスッキリ収まりますよ。
(向かって下)もう1つの、DI&NA『ワンタッチ自動開閉折りたたみ傘 バイオレット』(直径約91cm/227g・税込2,580円)は、軽量でワンタッチタイプの日傘ということで購入しました。
グラスファイバー+ステンレス製の6本傘骨で、強風で傘が裏返っても元の形に戻るという特性があるそうです。こちらも高密度撥水加工生地で、UVカット率・完全遮光は100%とのこと(本当でしょうか)。また、超音波菊座(傘の頂点部分)が縫い目からの浸水を防ぐ仕様。
たしかに軽量で差せば日よけはバッチリできるのですが、傘をたたむ際に押し込むのにけっこう力が要ることが分かりました。ただ、雨の日に車から降りるときだったり、強風に強いとのことなので、強風の日に使ってみようと思います。
内側は黒色で、晴雨兼用傘
【携帯に便利】扇子(せんす)
集合写真の右下の扇子は父の形見で使わず保管しています
いつでもどこでも風がおこせて涼しいし、使わないときはスリムなスティック状にたためてかさばらないので、大好きです。しかも電池も使わないので扇子はエコなんです。扇子使用歴が長い筆者としては、年々廃れていってしまうのが寂しいです。
とはいえ、近年は合成繊維や布製の扇子が百均で売られていたり、YouTubeで海外のファッションショーなどで観客やモデルさんが扇いでいるシーンを見かけることも多くなりました。
「末広がり」は縁起が良いと言われている
昔は「銀座鳩居堂」などでたくさん売られていて、その多くは白檀の香り付き。扇(あお)ぐと上品な香りが漂い風情を感じます。もちろん、自分好みの絵柄を選んで、使いながら眺める楽しみもあります。
慣れないと徐々に閉じてきてしまう扇子ですが、持ち方のコツは、親指と小指で固定するようにして持つと閉じずに固定しやすいですよ。
総評:いろいろな熱中症予防グッズを使い比べてみて
流行りものを中心に、暑さ対策グッズを使ってみましたが、流行りのものを一度は使った上で、自分に合った冷却グッズを使うことをオススメししたいです。筆者が重用視するのは、軽量で使い勝手が良いものですが。
猛暑が過ぎるときは複数アイテムを組み合わせて使いたいです。風をおこすファンタイプと、瞬時にクールダウンできる冷却プレートの合わせ技は、持ってて本当に良かったと思える瞬間が何度もあったので。
もちろん冷えすぎには注意して。画期的なアイテムを上手に使いながら、より快適に暑い夏を過ごしましょう。